Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

機器の活用

先日SONYから出た VAIO type Pの広告を見て思い出した。 Apple元祖のPDA*1、 MessegePad MP130の説明書にズボンのポケットに入れると壊れる旨の注意書きがあったことを。ビデオカセットみたいな大きさをジーンズのポケットに入れるなんて、さすがアメリカ、と思ったっけ。モノクロ液晶だし、当時はハードが追いついていかなくてNewton OSは、たいしたこことできなかったけど、その後発売されたザウルスやPalmより、とにかく使ってて楽しかったことが思い出される。役には立たなかったけど楽しかったのだ。問題は その大きさ。とにかく、やれることに比べて、持って歩くのが面倒くさいほど大きかったのだ。だからといって、小さいからいいというものではない。PCと連携ができない普通の携帯は、持って歩けてもまったく楽しくないし、やはりスケジュールが入力できても役に立たなかった。携帯での入力なんて、面倒くさいだけ。そんな意味で、今話題のネットブックは安くて小さくて性能もよくて欲しい気もするのだが、夢男の背中を押してくれる大きな理由もないのも事実なのだ。ただの小さいノートパソコンなのだ。
昨年、携帯をsoftbankX02HTに変えてから、驚くほど持ち歩いて使っている。もともと電話嫌いなので、電話として通話に使っている時間はほぼ変わらない。主にPDAとしての利用。メインで使っているメール&スケジュールソフトのEntourageと驚くほど相性がよく(それもMissingSyncのおかげ)、予定やToDoのチェックにもってこいで、今や紙の手帳はメモ書きにしか使っていない。
よく仕事と個人の予定を分けるだとか、手帳の活用本がいろいろと出てるが、基本的に農家生活は仕事と個人が一体なので、区切りをつけるのはちょっと難しい。あえて分けるとすれば「家の仕事(農作業&家の用事)」「外の仕事(地区や農業関係の会合、子供の学校関係)」となる。この中で時間で動くのは外の仕事。家の仕事は、時期と天候で決まる。キュウリや田んぼの仕事は、やるべきとき、やれるときがその時だし、終わったときが終わり、という感じで大体の予定しか立たない。手帳に作業予定を書いたとしても、訂正に継ぐ訂正でぐちゃぐちゃになってしまう。なので、農作業日誌は、どちらかというとやった作業の忘備録となる。予定表として必要なのは、時間が関係する外の仕事が多い。PDAのスケジュール機能が役立つのは、そうした外の仕事で。時間や期限が決まっている仕事に対して、これほど便利なものはない。だって、その時が来たら、教えてくれるのだから。家の仕事が忙しくて、うっかり忘れることも少なくなる。だからといって、同じように農作業でやるべきリストアップしたら大変なことになってしまう。たとえば、朝のキュウリもぎ、選別、出荷、夕方のキュウリもぎ、選別などと、毎日、何十日も同じことの繰り返し。だから、基本的に記入しなければならないのは、大体の作業内容と重要事項のみ。家の仕事と外の仕事では、スケジュールといっても、内容が違うのだ。
日常と仕事とを完全に分けてしまうのは、一見合理的なようでかなり不便。書かれた記録を見ても忘れてしまっていることも多くなる。キュウリの消毒の日に地区の誰それの葬儀と授業参観があったという感じで、日常のほとんどが家族の共有だからだ。いつからキュウリを収穫し始めたっけ、子供が病院に行ったあの日からだった、なんて言って、家族みんなで思い出すこともたびたびあるから。
そんなわけで、昨年1年間は以下のように使い分けた。
1. 外の仕事(時間が関係する会合等)==>X02HTEntourageの予定表、ToDoで。紙の手帳を廃止。
2. 家の仕事(農作業)==>Entourageの作型ごとのプロジェクト。EXCELやWORD、PDF、その他の関連ファイルも一緒に管理。同じファイルをX02HTにいれて、現場で見ることもできる。そのほかに紙の書類やメモ多数(重要書類もあり)。
3. 日常の日記 ==>超漢字(専用ThinkPad)で作業記録とその日の出来事をメモ。読書メモや映画の感想、忘備録的になんでも記録。個人的日記もここ。新聞記事スクラップもここに。すべて、ただのテキストなので、全文検索可能。
1と3は、もうこれでいける。2はまだまだ改善の余地あり。とりあえず、2の防除記録をFileMakerの防除管理テンプレートを自作したいと思っているのだ。FileMakerの参考書を取り出してきて見始めたとこ。まず簡単なところから作り始めるとする。

*1:この言葉、たしかApple社が初めだか使ったのじゃなかったけ。