Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

ブックガイドの必要性

いまやインターネットでほとんどの書籍情報が検索できて、AMAZON.COMなどでオンラインで注文し、だいたい2〜3日後には手元に届いてしまう。本当にすごい時代になったもんだ。
欲しい本の内容がある程度わかっていて、確実に買う場合はそんな風に通販でいいが、「いい本」や「掘り出し物」を探すには、書店で実際に手に取って見るしかない。
本好きにとっては本屋での時間が楽しい。ところが、夢男の住んでいるところにはそんないい本屋がない。県内では大きいと言われる本屋さんであっても、横浜に住んでいた時、仕事帰りによく寄り道した、有隣堂○○店よりも小さい。全く使えない! 本好きにとって、田舎は地獄なのだ。そんな状況でのインターネットのオンライン書店は、まさに救世主。


インターネットでは、あらかじめ目的とする本がわかっていて注文するのだから、買ってみてハズレということはそうは無い。本屋では実際に手にとって読んでみるわけなので、興味があった本を実際に手に取ってみたら、たいしたことなくて買わなかった、ということもたびたびある。また、興味のない分野の本棚も一応見るので、以外に面白い本を見つけることもある。


田舎での、もうひとつの本との出合い方は、図書館の利用だ。これは都会でもあるけども、書店に選択指がない田舎では、図書館で本を探すというのはさらに重要なのだ。図書館での本探しは、AMAZONと書店を足した感じ。ただし、圧倒的に違うのは扱う本の量。図書館の蔵書はたかが知れている。まあ、絶対に必要のない分野もあるわけで、図書館によって、自分の興味のある分野の蔵書が多少があるので、その場合は図書館を使い分けることになる。幸い、図書館の蔵書検索もインターネットでききるようになっているので、行かなくても目的の本を探せるし、目的の本のある図書館を最初から目指していけるのが無駄がない。*1


書店にしても、インターネットの通販や図書館にしても、本を選ぶという行為自体はどれも変わりがない。違うのは選び方。いっぱい本があっても、実際に読めるのはほんの一部。時間とお金の制約のある中で、いい本と出合いたい。
そんな問題の解決の糸口となるのは、書評やブックガイドを読むこと。新聞の書評欄やブックガイドそのもの、また、嫁さんが読んでたファッション誌の本紹介欄からでも、思いもよらぬ本との出会いが生まれている。


新聞の書評欄でもいろんな人がおすすめの本を紹介しているが、自分がその本を読みたくなるかどうかは、「合う」か「合わない」か、だけ。3冊のおすすめ本があるとすると、ある選者のは全く興味がなく、別な人のは3冊全部が読みたくなる。


今日、そんな「ブックガイド」でいいのを見つけた。池澤夏樹氏の『風がページを・・・池澤夏樹の読書日記』だ。夢男は結構、氏の「理系な(と思う)」文体が好きなのだ。彼の紹介する本だから、きっと「合う」はず・・・。案の定。幅広い分野の興味がわく本がいっぱい紹介されていた。以前、同じ「理系な(と思う)」作家の広瀬隆氏の『ぼくはこんな本を読んできた』よりも断然、「合う」気がする。夢男の既読本も何冊かあったので、それは間違いないだろう。しばらく、楽しめそう。
ちなみにこの本はたまたま、ブックオフで見つけました。
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*1:夢男の隣町には作家の井上ひさし氏の蔵書がもとになった「遅筆堂文庫」という図書館がある。幅広い知識の氏の蔵書は、何時間いても飽きないくらい、いろんな分野の貴重な書籍や資料がいっぱい。氏のつけたアンダーラインや書き込み、付箋などが興味をそそる。これは既存のどんな書店やインターネット通販でも実現できない「レアなブックサービス」だ。身近に利用できて、本当に幸せ!