Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

ネットと「さびしさ」

久しぶりに川崎和男著『デジタルなパサージュ』(アスキー出版局)を本棚から取り出してきた。ここのところ、90年代のコンピュータ本を読んでいることもあるし、今年はMacintosh 40週年だと聞いて、当時購読していた『MACPOWER』誌に連載されていた文章を読…

ピカソのこと

僕は学生時代、富山県に住んでいたので、富山県立近代美術館へよく行った。山形の田舎で育ったので美術館なんて見たこともなかったわけで、ちょっと電車と市電で簡単に美術館に行けるということ自体が、見知らぬ土地で自分が一から生まれ変わったようでとて…

TRON三昧

電脳未来論 トロンの世紀 (コンピューターの時代) 作者:坂村 健 角川書店 Amazon 今読んでる本『電脳未来論』坂村健著。100円古書。平成元年出版の情報系本だからか、捨て値。TRONに関しての本は、ほぼ開発者の坂村先生の本しかない。家に10冊以上増えてしま…

ちょっと昔のことばっかり考えてた反動でちびっと未来的な感じが恋しくなったこと

昨年末からちょっと明治の初めの頃について調べていたので、ちょっと違う方向の読み物が良くて、劉 慈欣氏の『三体Ⅱ 黒暗森林』を読み始めている。前作の『三体』は面白かった。本格的中華SF小説は始めてだったけれど、文化大革命からバーチャルネットゲーム…

そして腰痛は続く

友人にぎっくり腰をお大事に、なんて言ってたところのこのていたらく。なんと情けないこと。それほどの痛みはないのだけど二日目なので違和感は続く。昨日よりちょっと不自由かな。しょうがないから布団で安静にしてる。読書と映画。 ちょうどネットで頼んで…

あけましておめでとうございます

いろいろとあった昨年でしたが、今年はすべてにおいて、10年後を考えた「おこない」を心がけたいと思っています。 直接関係ないけど、まずは1日1行でもブログ更新しよう…汗長男がスティーヴン・キング『死のロングウォーク』を読みたいと言ってきた。たしか…

『オデッセイ・ファイル』に見えたもの

アーサー・C・クラークの『オデッセイ・ファイル』読了。副題に「パソコン通信のすすめ」とあったのがとても懐かしく、とても興味を惹いた。この本は二つの面から読むことができる。一つはSF作家アーサー・C・クラークと映画監督ピーター・ハイアムズとの映…

新年あけましておめでとうございます。

今年もおヒマな時に覗いていただけたら幸いです。さて、年末にかけての悪天候も落ち着き、穏やかな新年となりました。年末を振り返ると、大晦日は一応、朝から大掃除。とは言っても外は雪がいっぱいなので、窓掃除はそうそうに終えて家の中の掃除へ。ここの…

久しぶりに映画雑誌を買ってみたの巻

今は何でもネットで情報を手に入れることができるようになったのだけれども、それまでは情報といえば雑誌とラジオがお金のない僕たち少年には唯一の情報源だった。SCREEN(スクリーン) 2017年 01 月号 [雑誌]出版社/メーカー: ジャパンプリント発売日: 2016/1…

アメリカ大統領選挙と大統領に関わる二冊

昨日は初雪で外仕事はお休みとなった。というか、お休みにした。とりあえず、雪降ったせいで子供たちの送迎やら、直売所の事務仕事やらいろいろと雑用を片付ける。 テレビは朝からアメリカの大統領選挙一色。一夜明けた今日もそればっかり。トランプ氏がアメ…

25年ぶりに真っ赤な真実が・・

冬休み、子供たちは隣町の図書館で勉強するというので、車で送って夕方迎えに行くというパターンが続いた。いつもアッシー君をやってたら、勉強しに来てるはずなのに子供たちがとても楽しそうで、それではと僕もやってみたくなったのだ。子供かっ!で、こん…

寝床で読んだ本たち

痛みが収まってきたらなんだか寝てられなくて、積んでた本を消化してた。以下はそのリスト。L'INCAL アンカル (ShoPro Books)作者: アレハンドロ・ホドロフスキー,メビウス出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション発売日: 2010/12/21メディア: 単行本購…

五月雑感(読書編)

NHKの朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」は文句なくおもしろい。始まった当初視聴率は過去最低なんて報道がされていたが、それは何かの間違いと思っていた。予想どおり、視聴率は徐々に上がりつつあるという。何と言っても今回は主演の二人の魅力に負うところが…

ロボットと人間の物語

今日もいい天気。画像は昨日の家の前のパノラマ。X02HTに標準でこの機能があったのを最近知り、試しにとってみた。まだまだ、本当の春は遠い家の前。 PLUTO 8 (ビッグコミックス)作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/06/30…

地下水のこと

見えない巨大水脈 地下水の科学―使えばすぐには戻らない「意外な希少資源」 (ブルーバックス)作者: 日本地下水学会,井田徹治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/05/21メディア: 新書購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (5件) を見るうちのキュ…

油断するとなくなるよ

新聞のサンヤツに興味ある特集の雑誌が掲載されたとする。でも、うちの近所には大きな本屋はない。店頭で買いそびれたりすると、オンラインでも売り切れになってしまって、オークションででもないと買えなくしまうことが多々ある。 そんな気になる雑誌でオン…

帰郷者

ベルンハルト・シュリンク『帰郷者』読了。以前に読んだ『朗読者』があまりにもおもしろかったので、かなりの期待で読んだのだが、この作品は自分には合わなかったようだ。そもそも主人公に感情移入できなかった。ナチ戦犯がキーワードの前作よりも内容が難…

冬場に適してる本

今週初めからおやじたちは恒例のフルムーン旅行に出かけたので、ずっとおばんちゃとの2人だけの昼間。平時、9人もいて大騒ぎな家の中が、今週は静まり返っている。2人でお茶を飲んで、昼食を食べる。おばんちゃはちょっと寂しそう。相手不足ですまぬ。夕方、…

いい農業書、みっけ!

ブルーバックス『伝承農法を活かす家庭菜園の科学』読了。新聞の広告欄で見つけてオーダーしたもの。健康本と同じぐらい怪しいものから学術的なものまでいろいろ出てる農業本の世界だが、専門的な農業知識をこれほどわかりやすくしたものは見たことなかった…

月に想いを

『人類、月に立つ(上)』読了。読みはじめて、アポロ計画が始まるまでが登場人物が多く、なかなか進まなかったが、アポロ8号になるとあっという間に最後まで読み終えた。初期の宇宙開発は、ジェミニやマーキュリーなどその流れがわからないとなかなか理解で…

水はありがたいものだ

今年はどうも、雪が少なそうだ。1月末から多く降って、2月に入ってちょっと落ち着き、2月中旬、まとまって降ったあと、春に向かって積もった雪も少なくなっていく。普通だったら、そんなシナリオか。ところが先日から平年の3月の天気だったらしく、大雨とい…

宇宙旅行って、難しい!?

もしも宇宙を旅したら作者: ニール・F・カミンズ,三宅真砂子出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2008/04/19メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (10件) を見るこの本によると、宇宙旅行をするのは簡単なことじゃないらしい…

『Ex-formation 植物』おもしろい本、見つけた!

新聞の書籍広告に気持ち悪いぐらい形が整った大根の写真がありました。よくよく見ると武蔵野美術大学の学生さんがゼミで製作したものだそうな。そんな「未知化(エクスフォーメーション)された」作品の数々。大根の写真に魅かれて、すぐにオンライン書店に…

marie claire idees

嫁さんが定期購読している「おフランス」の手芸雑誌『marie claire idees』の購読更新のお知らせが届く。3ヶ月に1冊、フランス直送の雑誌は、嫁さんの心をかなりくすぐるようだ。日本でもこの手の雑誌はいろいろと出てるが、この「おフランス」雑誌の雰囲気…

イランについてのいくつか

イラン出身のマルジャン・サトラピの自伝的漫画『ペルセポリス』を読む。イランでの少女時代の第一巻とオーストリアへの留学後の第二巻。複雑で分かりにくい歴史、アジアの西の国イラン。著者の育った環境は、イランの中でも金銭的に恵まれたもの。だが、そ…

池澤夏樹のSF

やがてヒトに与えられた時が満ちて… (角川文庫)作者: 池澤夏樹,普後均出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/11/22メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (11件) を見る『やがてヒトに与えられた時が満ちて・・・』読了。池澤夏樹の近…

引き続き読書中。ただし重量級

十河進『映画がなければ生きていけない 2003-2006』ようやく読了。普通の映画解説と十河氏のそれが圧倒的に異なるのは、映画について語るのと同じぐらい「これまでの自分の人生」を語っていること。映画解説を読んでいるのか、自伝を読んでいるのかわからな…

宇宙に興味津々

ホーキング父娘の書いた『宇宙への秘密の鍵』読了。基本的には科学読み物というより、子供向けの冒険物語。しかし、あのホーキング博士の本だから、ただの読み物では終わらない。本の帯によると博士は「子どもたちは、ブラックホールについてとても興味をも…

なんて終り方、ひどい!

Amazonから『度胸星4』届く。待ちに待った完結編。読み始めると期待通りの内容。謎が謎を呼び、事態は急展開。さて、どうなるのかと思っているうちに終り。・・・何これ。 雑誌に連載中、打ち切りになって終わったとは新聞の書評で知ってはいたが、まさかこ…

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』

昨日の午前中で申告も終り、ようやく解放。万歳! やっと、フリーだ! 標記の沢木耕太郎の映画評本を読む。これからの読書の日々の最初を飾ったのがこの本『世界は「使われなかった人生」であふれてる (幻冬舎文庫) [ 沢木耕太郎 ]』。子供の用事の待ち時間…