- 作者: バーバラケアリー,ブライアンセルズニック,Barbara Kerley,Brian Selznick,千葉茂樹
- 出版社/メーカー: 光村教育図書
- 発売日: 2003/02/01
- メディア: 大型本
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車で30分ほどの農業資材のお店に肥料を買いにいった。その帰り、遅筆堂文庫の前を通ったので、本でも借りていくか、とちょっと寄り道。
思いつきで寄ってみるもんだ。前から気になっていた絵本「ウォーターハウス・ホーキンズの恐竜」があるではないか。受付の前に、時々の企画でおすすめの本が並べてあるのだが、その中にあったのだ。すかさず、手に取る。
19世紀初頭、まだ恐竜の存在を人々は知らず、また化石を発見した学者たちもその生き物がどんな姿だったか、再現するのに試行錯誤だった頃、恐竜の模型を作った男がいたのだ。その男こそ、ウォーターハウス・ホーキンズ。恐竜の発見物語では、脇役の彼。しかし、一般の人たちに「恐竜」を「生き返らせて」見せた彼の仕事は実は重要だったのだ。難解になりやすい恐竜話。ウォーターハウスの業績と半生をこの絵本は、わかりやすく描いている。
ウォーターハウスの仕事で一番有名なのは、彼が開催した巨大なイグアノドンの模型の体内での晩餐会。恐竜発見の歴史本には必ずと言っていいほど出てくる。この本は、その裏話もわかりやすく伝えているのである。