Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

「ちりとてちん」と恐竜

うちの息子ちゃんは恐竜マニアである。恐竜が好きといっても、まがい物の恐竜アニメ「恐竜キング」ではなく、本物の恐竜のほう。絵本を選ぶにも恐竜、図鑑を選ぶにも恐竜。おかげで息子ちゃんの本が入っているカラーボックスは恐竜の本であふれてる。恐竜の学名なんか暗記しちゃって、家族の誰よりも正確に言える。博物館に行って恐竜骨格を見ると、どうもそのシルエットで種類を判別しているようで、字も読めないはずなのにちゃんと名前を言っている。別に息子の自慢をしたいわけじゃない。そんな恐竜好きの息子と「ちりとてちん」の息子ちゃんの話。

ちりとてちん」のB子の弟は、アメリカの大学に留学して恐竜の学者になるのが夢だった。しかし、家庭の経済的事情、塗り箸工房の長男であるということでその夢をあきらめている。とりあえず、家業を手伝っているのだが、今日の放送を見ている限りでは、まだ恐竜に未練がありそう。同じく塗り箸職人の跡継ぎだった父親は、跡を継がなくてならないと決まっているわけではないと口では言っているが、その実、自分と同じように跡を継いで欲しいという雰囲気、発しまくり。そんな跡継ぎ息子ちゃんが初めてつくった塗り箸を父親、母親、おばあちゃん、見てて恥ずかしくなるほど大絶賛。みんな、家業を継いで欲しいと思っているのだ。

わかるわかる、B子の父ちゃん。息子ちゃんに自分の跡を継いで欲しいという気持ち。でも、恐竜という夢が続いている限り、それは無理だ。継いでもうまくいきっこない。それは同じく家の跡継ぎである夢男が言うのだから間違いない。だが、恐竜をあきらめさせて、家業を継がせる方法は一つだけある。ヒントは「焼きサバ屋の順ちゃん」にある。つまりは正平に素敵な嫁をもらうこと。父ちゃんが永遠のアイドル、和久井映見を嫁さんにしたのに匹敵するぐらいの嫁さんをもらえば、間違いなく箸作りに精を出すはず。要はA子の兄ちゃんが、順ちゃんとこに婿に来たようにする、ということだ。なんて、かなりの老婆心(笑)。うちの息子ちゃんの傾向と対策でもある(笑)。日夜、嫁さんと考えてる。冗談、冗談。(大笑)

ちりとてちん」は良質の家族のドラマである。B子の和田家。A子の和田家。草若と小草若。親のいない草々。家族同様の徒然亭一門。これでもか、というぐらいに家族家族と迫ってくる。家族がいっぱいいるといろいろと面倒くさいことも多いのも確か。でも、うれしいのも悲しいのも全部ありも家族だからこそ。ちゃんとその辺を描いてる。だから、人気があるのだと思う。
ちりとてちん」と「恐竜」。夢男家のこれからを考えていく上でいろいろと考えさせてくれる「ありがたい」キーワード。とにかく、一生懸命がんばれ、ってことだね。