Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

雪が消える

昨日の朝降った大量の雪も昨日の夜の雨でおおかた消えた。突然のまるで「2月の天気」に驚く。かなり風は冷たい。とはいえ、ビニールハウスの中はちょっと太陽が出ただけであっという間に30度オーバー。その中のビニールトンネルに至っては40度以上にもなる。昨日やっちまったのだ。雪が降っているからと安心していたら、雲の合間から太陽がチラリ。そしたらハウスの中は33度。ビニールトンネルの中は45度。慌てて、トンネルのビニールを剥ぐ。幸い、曇ってきたから温度は上がらなかったが、もしあのまま太陽が照っていたら、出るのがあと10分遅かったらと考えると、恐ろしいことだ…。ご飯を食べる前に気づけばよかったのだよな。「田舎へ行こう!」をちょっと見てしまった…。ここ数年なかった失敗だけにあらためて気を引き締めなくては、と思ったのだった。これだから生き物商売は油断できない。
雪関連といえば、今日予定してた稲の種播きと苗代への移動だが、急遽中止。苗代に雪水がいっぱいなので、今後の天候、将来の作業配分を考えて、長年行なってきた水苗代での育苗を廃止。使っていないキュウリ苗用のビニールハウスを利用し、ハウス育苗に切り替えることのなった。朝からハウスの片付け、明日の種播きのための準備となったのだった。
そんな寒空の中、子供たちはというと、長女は友達と「アリス・イン・ワンダーランド」を観に行った。二女・三女は朝からスポ少の入団式。陸上をやっているのだ。スポ少は陸上があるが、中学校に陸上部がないらしい。定番の部活かつ、オリンピックはあんなに盛り上がっているのに、これも少子化の影響か。残っている各部活も部員数の減少は問題らしい。どこの学校でも。少ないパイを取り合っている。
ふと町のまわりを見渡してみると、ここ十数年で福祉施設が乱立。年寄りはいっぱいいる。子供が少なく、年寄りはいっぱい。将来、どうなってしまうのだろう。この問題を考えるとき、農業が包含する「年寄保持力」を考えられずにはいられない。Twitterで「食糧自給率」のハッシュタグが盛り上がっているようだが、なんか読むのをやめてしまった…。いろんな意見があっていいのだけれどもね…。

松本清張傑作映画ベスト10 6 鬼畜 (DVD BOOK 松本清張傑作映画ベスト10)

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そうそう、昨日は「鬼畜」を観た。緒形拳岩下志麻演じる印刷屋の夫婦の犯罪を描いた映画、と言っては言葉足らず。夫婦、親子、兄弟、父親と息子。そんな愛のある形を描いた映画。この映画はたしか中学生の時にテレビで見た。映画の中で描かれた「愛」に子供の目から見てもじ〜んときたのを覚えている。1978年の作品ということで、映画に出てくる子供と同じ時代を過ごしたこともあってずっと気になっていた。今こうして緒形拳演じる父親または夫と同じ位置に立って映画をみると、もはや、夫として、父親としての見方になってしまったことに気づく。この古い映画から学ぶことは多い。