Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

水はありがたいものだ

今年はどうも、雪が少なそうだ。1月末から多く降って、2月に入ってちょっと落ち着き、2月中旬、まとまって降ったあと、春に向かって積もった雪も少なくなっていく。普通だったら、そんなシナリオか。ところが先日から平年の3月の天気だったらしく、大雨といい、とても真冬とは思えない今年の冬。おかげで、ビニールハウスの除雪をしなくてよく、とてもありがたい。この時とばかり、青申の決算作業はどんどん進む。去年より、10日ぐらいは作業が先行しているかな。ゆっくりとやっても・・・。

で、2,3日前から読んでた本が以下の本。

農業をしていて、何が大事かといえば、日照もさることながら、水をいかに確保すること。春先の水利組合の会合や作業に出たりすると思い知らされる。夏の干ばつの時なんて、川に流れる水の無いのを見てられない。
この本は、今起こっている、あるいはこれから起こるかもしれない世界の水不足に警鐘を鳴らしている。その原因は、農業のための潅漑用水が世界の水の枯渇の原因だという。また、水不足こそ、世界の貧困や争いの原因だともいう。
水不足になったと入っても地球上からそれが消滅したわけではなく、水はいろんな形でどっかに行っている。配分の問題だそうだ。多いところには多すぎるし、無いところには全くない。必要なとき、必要なところに、必要なだけないことが、すべての問題となっているのだろう。世界規模から見れば、砂粒みたいな農地でキュウリを作っている夢男家でも、まさにそこが問題だ。世界中で地下水の枯渇が問題になっているのに、うちのキュウリはその地下水で育っている。地下水がなかったら、うちは生きていけないということだ。

今年は雪がなくていい、なんて自分の都合のいいことだけ言えない。この多くの積雪がある雪国だからこそ、春にはこの雪が解けて水になり、川として流れ、地面にしみ込んで 何年かかるかわからないが、いずれは地下水となる。ありがたい水の循環。
ちょっとずつ、いろいろと見直さなくてはならないな。