Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」が統合されました)

秋の終わりに原点回帰を考える

10月も終わる。

今日、嫁さんのリース材料を調達に隣町へ行く。毎年、今の時期の恒例行事。ここ何年も12月のクリスマスマルシェに友人とコンビを組んでリースなどを出店しているのだ。

台風の影響で昨日から一日中ほとんど雨。大雨と言ったほうがいいかも。道中、この時期、とてもきれいなはずの紅葉も雨で台無し。いつもはきれいな水が流れるトンネルの間から見える沢はこの大雨のせいで泥で濁っていた。山の間を縫うように通っている昔からの街道である国道は、今日も車の往来が多いけどその実、とても寂しかった。どんより曇りだし、冷たい雨だし、時折強風も吹く。しかし寂しく思うのは雨のせいだけではないのだ。

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実は今年はキュウリの作はまあまあの失敗だった。天候不順の影響だ。乾燥するとなると全く雨が降らず、降るとなると気温が低く長く降り続く。Uターン就農以来、これまでにない天候に右往左往。そして結果的に秋のハウスキュウリが大打撃を受けた。直接の原因は病害だ。しかし病害虫はいつもどこにでもいる。今年に限ったことではない。発生するかしないかは、気象条件、植物の体力次第。今期は肝心のキュウリの体力がなかったことが最大の原因なのだ。

原因はわかっている。俺の判断ミスだ。完全な失敗だ。天候に左右されないよう良かれと思って行った栽培方法が裏目に出たのだ。情けなくなるのでここでは詳細は書かない。書きたくないぜ。あえて言えば、もう少しキュウリを信じてやればよかったのだ。キュウリの頑張りをちょっとだけ後押しする程度の変更にとどめておけばよかったのだ。

キュウリの栽培は子育てに似ている。構ってやらなくても育つけれども、肝心なところで手を抜くと後で影響が出てくる。だからといって構い過ぎてもダメだ。これまた後の頑張りが効かない。今回の失敗はまさに後者だ。考え過ぎて構い過ぎたのだ。だから失敗した。失敗しても取り戻せることが多い。今回が取り返せない失敗だったことは自分にとってかなりのダメージだった。

キュウリの失敗以外にも予想もしなかった出来事もあった。お袋の腕の骨折。何年かぶりの自分自身のぎっくり腰。結果的に秋のキュウリが本調子ではなかったことで、労力的な影響はなかった。これでキュウリがいつも通りの出来だったら、うちの農作業はパンクしていただろうと思う。栽培の失敗は不本意だし大変なことなのだが、せめてもの不幸中の幸いとも言える。・・そう言うしかない。あるいは、その程度で済んでよかったとも言える。

十数年前に亡くなった祖父によく言われた。

「調子のいい時ほど、気をつけなさい」

そうなのだ。ここ数年、我が家は全てにおいてとても順調で、何事にも失敗はありえないと思っていたのだ。折しも携帯機器とインターネットのさらなる発展。調子がいいからFacebookTwitterなど、どんどん投稿した。悲しいこと、失敗したこと、都合の悪いことはどんどん身勝手フィルターされて、リア充的である、どうぞ読んでください見てください的、能天気な投稿も増えていった。でも、自分でもなんだかなあ、と思うことが多かったのも確かでもあった。

Facebookツイッターも始めたのは東日本大震災の起こるほんの何ヶ月か前。使い始めた途端のあの出来事。自分が投稿し始めた当初、物事に対して真摯な態度で書いていた。ところが、年月が経つごとにあの不幸な出来事が薄らいできて、ちょっと「いい気になっていた」のだと思う。キュウリに対しても何事に対しても。

何よりもキュウリがとても大事。それなのにこの失敗。とても落ち込みますわ。

落ち込んだ底のそこで考えた。とにかく、何が何でも初心に戻ろう。もっと本を読んで勉強すべきだ。ネットの使い方を改めよう。ブログとメールぐらいしかなかった頃の気持ちに戻ろう。

ということで、現在、個人的おひとりさま的「原点回帰キャンペーン」なのである。予定では来年の連休明け、五月下旬までは該当期間なのである。誰にも迷惑も得もないことなのだけどね。やらずにはいられないのだ。