Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

Petra Hadenにハマったのだ

いやあ、今年は雪が降った降った。ビニールハウスの屋根を全部掛けてたままだったから、つぶさないように必死に除雪機を動かしたのでなんとか乗り越えられた。
ようやく農道の雪が消えたので、業者から配達された肥料をハウスに運び始めた。順調順調。月末は何かと忙しいから、この調子だと作業が先行できる。

その最中、クローラキャリアのスロットルレバーが壊れた。樹脂製のレバーが経年劣化でポキッと折れた。これではキャリアが動かせない。
しょうがないのでネット通販で代わりのレバー部品を注文した。到着待ちである。たまっている雑用事務を片づけることにした。各種組織の会計やらを引き受けていることもあってこの時期は雑用事務の季節なのだ。

事務といえば、音楽を流さないではやってられない。ここのところのお気に入りといえば、Petra Haden。アカペラも多い。カバーしているのは有名曲だと思うのだけど、悲しいことに知らない曲が多い。とはいえ、原曲を知らなくても彼女の歌でその素晴らしさはわかる。

試しにこの曲聞いてみて。
youtu.be

どうです?素晴らしいでしょう!
この最新アルバム「Back to the Garden」は全曲YouTubeで聞ける。

Petra Hadenって、何者?
答え。あの有名ジャズ・ベーシスト“チャーリー・ヘイデン”の娘なんです。
この娘さんなんですが、音楽性はユニークらしくて、とくにアカペラが秀逸。そもそも彼女を知ったのが、ほぼアカペラの映画音楽カバー曲集「Petra Haden - Petra Goes To The Movies」。これが映画ファンには素晴らしいのなんのって。カバーの実力もさることながら、そのマニアといってもいい選曲。映画『暴力脱獄』 の主題曲なんて選ぶ?

youtu.be

なんて、映画がわかってるの!
このアルバムもYouTubeで全曲聞ける。

おまけにね、このアルバムCDには彼女のポートレート写真が何枚も含まれている。そんなの当たり前でめずらしくないよね。その写真の彼女は、取り上げた映画音楽の主人公たちになりきりのコスプレなのだ! さきの『暴力脱獄』では、ゆで卵を前にポール・ニューマンになり切ってる。

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ここに上げた『トッツィー』のドロシーなんて笑える。まさに「ドロシー」になり切ってるダスティン・ホフマンじゃないか!
その他『夕日のガンマン』のクリント・イーストウッドとか、なんと『タクシー・ドライバー』のデ・ニーロだぜ!(笑)可笑しい!

めずらしい音楽であるだけではない。父親がチャーリー・ヘイデンだけあってその絡みなのか、アルバムにはBill FrisellBrad Mehldauとの共演もある。もちろん父親とも。そのクオリティとともに、曲どれもが真摯に音楽に向きあってて素晴らしい。おかしなコスプレは映画への愛ゆえなのだ。