ヘアスプレー

BS（初見、連続2回観賞）、☆5

ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラボルタ、ミシェル・ファイファー、C・ウォーケン、ザック・エフロン等、豪華キャストのミュージカル映画。1988年版「ヘアスプレー」のリメイク作品。
1960年代の初め、黒人差別が残るアメリカのボルチモア。そこに暮らす女の子、トレイシー（ニッキー・ブロンスキー）。おもしろグッズの店を営む父（C・ウォーケン）、家庭でクリーニングを引き受けてる母（ジョン・トラボルタ）の気のいい両親と共に毎日の生活は天真爛漫。そんな彼女の興味は、地元のTV番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演するのが夢。太っていても背が低くても全く気にならない。彼女は歌と踊りが得意なのだ。そんなある時、番組で新メンバーを募集していることを知る。いそいそとオーディションに出かける彼女。その姿にがぜん注目される。しかし、差別が信条の番組プロデューサー、ヴェルマ（ミシェル・ファイファー）によって落選。…彼女の才能は決して埋もれなかったのだ…

このミュージカル最高！たまたまTVで放送してるのを観たら、その歌と踊りとファッションにどっぷりはまってしまった…。何がいいって、ニッキー・ブロンスキー演じるトレイシーの可愛さ。例えてみれば、柳原可奈子（ファンなのです）に通じる明るさと言ったらいいのか。ちっちゃくて太っているのだけど、目がくりくり。踊り出すとおしりもフリフリ。カワユイー（笑）
母親役があのジョン・トラボルタなのもびっくり。特殊メイクでの女装は違和感なしで、トラボルタの素顔を活かしたうりふたつの母娘。父親役のC・ウォーケンが「ディア・ハンター」のイメージが強いので、最初、ミュージカル映画に出るなんてと、違和感ありあり。なんで彼なのと思ってたが、調べてみると彼は元々ミュージカルの舞台俳優だったらしい。どおりで中盤からの活躍がよかったわけだ。トレイシーの敵役アンバーの母ヴェルマを演じるミシェル・ファイファー。歌がうまいことは知ってたから驚くことじゃないけど、何であんなにきれいなの？「ハイスクール・ミュージカル」のザック・エフロン、1988年版「ヘアスプレー」でトレイシーの父役を演じていたというジェリー・スティラー（「ナイト・ミュージアム」のベン・スティラーの父）、その他ダンス陣もすばらしくいい！

これまでのミュージカル映画で大好きなシーンといえば、「ブルース・ブラザーズ」のジェームズ・ブラウンの教会、アレサ・フランクリンのレストラン、レイ・チャールズの楽器屋でのダンスシーン。この「ヘアスプレー」はそれらと空気が一緒の映画だと思う。全編が上記3曲のノリ。とにかく、楽しい。笑える。しんみりするミュージカルはミュージカルじゃないと思う。笑ってなんぼの楽しいもの。そんな意味では、「ブルース〜」が楽しめる人は、この映画も楽しめるはず。
予備知識なしで観たミュージカル映画「ヘアスプレー」は、大変な傑作だったのだ！*1

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*1:その証拠におもしろい映画しか観ない（というか、おもしろくないものは生理的に観られない）うちの子供たちが、最後まで見入ってたぐらい…すごい映画だ…