Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

トリコロールに燃えて

BS録画(初見)、☆4

シャーリーズ・セロンペネロペ・クルススチュアート・タウンゼント出演。パリを舞台に戦争に翻弄された3人の若者を描いた映画。
大戦前夜のパリ。英国出身の学生ガイは、ひょんなことから自由奔放な上流階級出身の娘ギルダ(シャーリーズ・セロン)と知り合う。お互い惹かれあうが別れる。ようやく再会した二人。ギルダの友人でスペイン出身のミア(ペレネペ・クルス)との3人の生活が始まる。しかしヨーロッパに吹き荒れつつある戦争の嵐でその生活に終止符が打たれたのであった。そして、それぞれの道を進んだ3人に起こった試練…。
映画の前半は戦争のないパリの平和な3人の生活(それもあり得ないぐらいにうらやましい(笑)。この辺がR-15の理由か…)が描かれるのだが、後半は戦争に巻き込まれるこの時代だからの悲劇*1。二人の美人女優の魅力満載。自由で活発なイメージのセロンとどこかもの悲しげなクルス。まさに適役だと思う。単なるラブストーリーであるだけじゃなく、戦闘場面などが本格的戦争映画にも負けないぐらいなのが、物語に深みを与えていると思う。
スペイン内戦のエピソードで、兵士となったガイが看護婦ミアと再会する場面がとても印象的。戦場のつかの間の心のふれあい。そしてパリ解放時、ガイが市中に残るギルダのもとに向かう場面。映画の中盤からきっと誰もが3人の幸せを願ってしまうと思う。
最後まで3人から目が離せない映画だった。

*1:誰がために鐘は鳴る」「パリは燃えているか」。国違いでは「マレーナ」とか思い出させる…