Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

それでも田んぼ

昨日今日と風が強く肌寒い一日。午前中は直売所の会合の書類を届けたり、二段ベットを買いに行ったり。最初行った家具店はいつのまにか閉鎖。ホームセンターに改装中だった。しかたなく別のお店へ。車で走ってばかりだったが、手ごろな価格の二段ベッドを買うことができたのでよしとする。
午後は取引先の米穀会社の栽培研修会へ。案の定、来ている人は老人と言っていい人ばかり。そんなことを言っては怒られるか。日本の農業を今もしょっている人たちだもね。農業改良普及員によるH20年の稲作栽培の反省点と、今年の傾向と対策についての講習。山形の米、起死回生の品種「つや姫」の説明。「山形97号」の品種名を公募した結果の名称だが、個人的にはその名称はちょっと、という感じ。学生時代には「はえぬき」「どまんなか」が発表されたけど、あの時も、なんだかな〜と思ったっけ。まあ、名前には罪はないわけで、問題はその後。しかし、いまさらながら「コシヒカリ」の品種としての特性とネーミングのすばらしさを実感。お米の革命みたいなものだったのだね。
普及員の講習の後は、役場の担当者による本年度の米関連の政策の説明。いかにみんなに減反を協力してもらうかの説明だ。どうにもこうにも前向きな要素がない。また数年前と方針が変わってしまった。集まった農業者は文句を言うでもなく、だからといって腐っている様子もない。いつか見た、何度となく繰り返された光景だからだ。「役場のの○○くんに言ったって、しょうがねーべ」。確かに、自分の孫のような職員に愚痴を言ったところで今すぐ何かが変わるものではない。そうであっても、今年も自分の田んぼで米作りを頑張ろうという気合いが背中にいっぱいの老人たちは、軽トラで公民館からそれぞれの家に帰っていったのであった。