Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

直売所の役員会

午後から直売所の役員会へ行く。来年度の組合の総会の準備会合。そのための資料を昨日の夜遅くまでかかって作成。若くてパソコンが使えるからと直売所利用組合の事務局を押し付けられて、もう何年目になるだろ。(笑)
平成9年の創立当初から紆余曲折な我が直売所。でも、何とか生き残っている。報告によると昨年度の売上は、なんと過去最高だったようだ。以前は売上の内訳といえば、会社的経営の農家が一人勝ち状態だったが、本年度は売上うん十万のおばちゃんが何人も出てきたことが、全体の売上アップの要因らしい。なんと、大台を超えたのも2名いるそうだ。前年度、百万越えのおばちゃんがいると発表したから、ライバル心がメラメラと燃え上がったのだろう。だから今年度はこういう結果。要は「やる気」の問題だったようだ。農業はやる気があれば、何でもできるという良い例。
組織だ、農業政策がどうだと口ばっかりの男性陣に比べて、自分の身ひとつでわずかな畑から売上を倍増させる女性陣は本当にすばらしい。農家の鏡だ。全国の農家の女性が立ち上がったら、きっと食料自給率は簡単に戻るだろう。だって、その作ったものを調理して家族に食べさせてくれるのは、お母さんたちだからだ。ただし、その頑張りに見合うだけの見返りは絶対に必要。そこは男達の役目、と自分に言い聞かせる(笑)。
子供部屋の改装終了。6畳和室の押入れとロッカーを撤去して、2段ベッドを置くスペースができた。短時間でささっと改造できる大工さんの職人技に感服。こうしたいろんな現場にあわせて、柔軟に作業ができるのはベテランの大工ならでは。新しい家は部品化された材料が届くから、作業自体は比較的簡単だそうだ。古い家を素の板と材木で直せる技術はそう簡単には習得できないらしい。親方に弟子入りという今や化石のような育成システムで鍛えられた「大工」ならではの技術。そんな話を聞いていて、農家にも当てはまることだな、と思う。だって、自分たち若い農家は、専門分野の農業しかできないから。何でもできる高齢の農業者こそ「農家」であって、自分たちのような農業者を「農家」というのはちょっとおこがましくも思う。まちがいではないのではあるが・・・。