Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

ハードディスク周りのトラブルを越えて

 発端は、昨年12月に娘の課題のためのキュウリ画像を探してたところから始まる。

<その1>
 メインで使っているMac mini (2011 Mid)の写真アプリ*1に撮ったデジカメ画像はとり込みを一元化してるのだけど、キュウリの画像を探しててあることに気付いた。2年前に家族で行った長野の小布施の写真がないことに。あることはあるのだけど、サムネイルだけらしく高画素のオリジナルが見つからない。その数、数十枚。原因はSDカードから取り込むときに画像がコピーされてなかったのだ。ショック過ぎる。

<その2>
 キュウリの画像を探すけれど、何年さかのぼってもなかなかいいのが出てこない。そりゃそうだ。キュウリの写真なんてちっとも楽しくは無いもの。風景絡みしか撮ってないよ。でようやく探したと思ったらアプリが落ちる落ちる。Mac miniにThunderboltで繋がっている3台のHDのうちの一台の音がおかしくて、ときどきカタンカタンと言ってる。大事な大事なバックアップ TimeMachine用だ。そりゃあそうだ、不具合も出るわな、10年選手のHDだもの。これに引きずられて落ちるのだ。おそらく電源周りが原因と見た。

<その3>
 おフランスから届いたミシェル・ルグランの20枚組CD Box。夏から出るのを待ってて、年明けてようやく手に入ったのだ。でも聴けない。なぜならばMacでついこの間まで使ってきた外付けのDVDドライブ(Win用)を認識してくれなくなったからだ。音楽はiTunesで管理している。古い外付けのCDドライブを繋げて見るもダメ。OSの何かが変わってしまったのだろう。ずっと問題なく動いてたのに。

Les Mouslins de Son Coeur (20CD)

Les Mouslins de Son Coeur (20CD)

 
<その4>
 ずっと基本的にはMac派なんだけど、Windows Meが出た頃、IBMThinkPadに乗り換えた。ジョブスには悪いけどボンダイブルーiMacがかなり嫌いだったからだ*2。というのは本気半分。農業関連のソフトウェアがWindows対応のものしかなかったからだ。さりとてMacを愛する気持ちは変わらず、それからかわりばんこに機器を更新してる。
 それで最初のMac miniが出たとき、2つのOSの連携強化のため、Virtual PCでXPを使い始めたのだ。ずっと使い続けてVMWare Fusion上のXPがとうとう容量いっぱいになって、アプリもインストールできなくなってしまった。Virtual PCのころは15GBもあればいいと思ってたのだけど、それぐらいはもはやケイタイ以下。いっぱいいっぱいなのだ。VMWareで仮想のHDを拡張したけれど、Cドライブには反映されないらしい。長年使っているから非常に困る。

<その5>
 DVDドライブやHDの不具合でしょうがないから家族用のデスクトップのWindows 10を使うも、Vistaからのアップグレードインストールを重ねてのWin 10だから非力で話にならない。以前からこどもたちから苦情が来てたのを無視した報いだ。こうなると嫁のVAIOノートが、買い物にしか使わないのに64ビットで4GBのメモリを積んでいたのは先見の明があるとしか思えない。

<その1〜2への対応>
 今さら画像と音楽の核であるMacから離れる気は無いが、先日発表されたMac miniは微妙な価格設定。これまでのMac miniの良さがなくなった感じ。だって今や SSD 256GBとメモリ8GBは最低でしょう。Mac miniの買い替えはもうちょっと待つようにして、データのバックアップ環境を整える。年末の量販店で良いHDが安く手に入った。

NASは以前100BASE-Tのものを使ったことがあるけど、遅くて使い物にならなかった。久しぶりに使って驚く。この使い勝手ならばとても良い。早いし設定がとても簡単。用途を選ぶかもしれないけどWestern Digital社のはお勧めできる。

あ、家族の旅行写真はNASにバックアップするべく、データを整理してたらフォルダの奥底から出てきた!SDからコピーするとき、どういうわけか漏れたのだね。ともかくよかったよ。こころから…

<その3への対応>
 新しいのをつけただけで何事もなかったように動いた。全く。将来のMac更新に備えてUSB Type-Cものにした。

<その4への対応>
 調べたところVMWare上のWindows XPのCドライブは、GParted Live CDから起動させればパーティションを拡張できることを知る。DVDドライブも動作したことだし、試してみたら簡単にできた。慌ててもう一台DVDドライブ買えるぐらいの有料のユーティリティソフトを買わなくてよかった。

<その5への対応>
 家族用デスクトップをノートPCにしようといろいろ調べてみた。256GBのSSD、8GBのメモリで限定しても新品はかなり高い。4GBで128GB SSDではいずれ足りなくなるでしょう。取りあえず保留とする。

ともかく、なんとかかんとか安心な環境は整ったぜ。

1/8 追記。取り外したHD、一週間ぶりに電源スイッチをオンにしてみたらうんとも言わない。逝ってしまった。あぶないあぶない。

*1:なんで名称がiPhotoでダメなんだろ。改悪。最悪なネーミング。ややこしいぜ

*2:NeXTのようなiMacだったら良かったのに…

縄文の女神(TMAX100その3)

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高速道路からこの像がとても気になっていた

 娘の住むところから自動車専用道路での帰り道、公園の真ん中にぽつんと黄金色の物体がずっと気になっていた。後で調べてみるとそこは平成8年に縄文時代土偶が出土した場所らしい。 その土偶は「縄文の女神」の女神と名付けられた。発掘地は公園として整備され、道路から僕が見たのは、記念に建てられた土偶のレプリカ像だったのだ。


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とてもグラマラスでエロチック。いや、包み込むような母性があふれてるのだ

 そういえば、子供たちがまだ小さいとき、県立博物館でこの像を見たことを思いだした。なんとここが発掘地だったのか。で、この11月末、再び用事があって念願の現地に行ってみたのだ。まさか、子どもがらみで再会できるとは思っても見なかった。

 女神像は川を見下ろす高台にあった。周りは住宅地。もしかしたらここは縄文時代から人が住むには快適な場所だったのかもしれない。カメラを持って像に近付くとレプリカが意外に大きいのに驚いた。博物館で見た本物(原寸大レプリカだったかも)は資料によると身長45cmぐらい。レプリカはその倍以上はある。縄文時代にものにモダンという言い方はおかしいけど現代のデザインにも見える。胸を張っておしりを突き出したようなポーズ。現代人にも負けないグラマラスなプロポーションで、ちょっとエロチシズムも感じる。専門家によると「生命を産む女性をかたどり健康祈願やまじないなどに使ったのではないか」ということらしい。なるほど。

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女神は胸を張って遠くを見ている感じ。縄文時代から今を見ていたのか

 公園には小さな子供連れの家族が遊びに来ていた。その楽しそうな姿を見て僕たちの子供たちの小さかった頃を思い出した。子育てはとても大変だったけれど、あんなに楽しかったことはなかった。不自由なとてつもない楽しさの中で子供たちの未来を見ていた。きっと縄文時代から数え切れない家族がこの地を歩いたんだろなあ。

お気に入りの場所(TMAX100その2)

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いつも静かで雰囲気のよい洋館

 山形市の文翔館はお気に入りの場所。大正5年に県庁舎及び県会議事堂として建てられた英国近世復興様式のレンガ造りの建物だそうだ。山形市内は自分的にはあまり観光的には見どころがないと思うのだけど、ここは他所に劣らないとてもいいところ。入館料は無料。受付で売ってる記念のグッズもわりとセンスがよい。どこもインスタ映えするけど、おすすめは中庭。ここで撮ったらあなたも『ヴォーグ』誌のモデル…になれるかも。

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この奥はとてもいいところ

 文翔館を右に行くと木立の奥に古書店が見えてくる。そここそ、お気に入りの総本山。その名も「紙月(かみつき)書房」。かみつくだけにお店のロゴは口を大きく開けた狼。非常にデザインセンスがいいのである。店に入る前からお店の外観からもなにかのオーラがあふれ出てる感じ。古本屋にありがちなほこりっぽい感じのそれではない。

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オーナーは噛みつかないよww。とても優しい感じ

 ここが好きなのは、狭いのにずっといられるところ。疲れたらテーブルに座ってコーヒーや「しみじみお茶セット」を飲みながら本をめくればいい。お腹がすいたら特製カレーがうってつけ。どれもオーナーの人柄が表れているような優しい美味しさなのだ。

 うちの家族は皆、この古書店が好き。長男は小学生のとき、ここで見つけた物語を読んでから本好きになった。とても今どきの書店には少ない真似のできない気持ちのよい空気。本好きの本屋に本好きが引き寄せられる。ここには本への愛がいっぱいなのだ。