Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

転校生-さよなら あなた-(長野版)

Apple TV(初見。「転校生」(尾道版)は3回ほどTVで観た)、長野版☆3(尾道版は☆4)

中学生の娘がApple TVで観ていたので、そのまま隣で観る。同じ監督でリメイクされていたとは知らなかった。オリジナルの「転校生」(以下、「尾道版」)は中学〜高校生の時、TVの洋画劇場等で何回も見ている。小林聡美尾美としのりは同年代、しかも映画で描かれた同じ時代に中学生だったということもあって、「尾道版」には思い入れがある。青春時代の一部とも言っていいかも。さて、「長野版」は…。

中学生の斉藤一美。彼女のクラスに転校生がやってきた。斉藤一夫という男の子*1。もともと幼なじみだ。ある日、水の中に落ちて二人の体と心が入れ替わってしまう。この二人の生活は一変。さて、どうなっていくのか…。
以下、前半のあらすじは「尾道版」と同様。ところがだ、この「長野版」の後半が「尾道版」とは似てもにつかないものとなっている。ネタバレになってしまうのでこれ以上は書かないが、「尾道版」になじんだ者として「長野版」は悪くもないが決していいとは言えない。
尾道版」は小林・尾美コンビのいかにもどこにでもいそうなルックスの中学生だけに身近に感じたのだが、「長野版」の主人公たち、特に一美役の蓮佛美沙子がきれいすぎて、オリジナルとは違う物語の展開と共にちょっとあまりにも「話が出来過ぎ」の感があった。あと、主人公以外の登場人物が有名すぎて絡みが多く、シンプルだった「尾道版」に比べて画面がうるさい感じ。主役の「二人だけの秘密感 or 共有感」が薄れているように思う。
娘に「尾道版」のあらすじを話したら、そっちの方がいいという。「尾道版」は希望あふれる結末だ。「長野版」はあまりにも寂しすぎる。これから未来ある子供たちが見る物語ならば、「尾道版」のような終わり方がいい。大林監督も年取ったわけだから、こういう結末になったのかどうか…。ちょっと残念。
今、NHKの連続朝ドラで「てっぱん」をやっているが、そこに出ている主人公の女の子の義理の兄が「長野版」の一夫、森田直幸。そして、主人公の女の子の父親の友人の住職が尾美としのり。オリジナルの出演俳優が親になる年となって、リメイク版の主人公がその子供と同じぐらい年齢の役。そして、オリジナルを観た親の子供がリメイク版を見ている。う〜ん、時代は確実に変わったのだ。

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*1:転校してくる男女が「尾道版」と逆になっている