Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

渋くいい味の俳優、逝く

ハウスの除雪を終えて帰ってきて、メールチェックしてたらAmazonからDVDの在庫一掃セールのお知らせあり。いつもはそのまま開封済みにするのだが、今日に限ってたまたま見たのだった。ざっと、見てたら「オール・ザット・ジャズ(ミュージックエディション)」が半額なのを見つける。ついこの間、映画「シカゴ」を見たばっかりで、映画冒頭のキャサリン・ゼタ=ジョーンズの歌に引き込まれて、そのボブ・フォッシーの魅力を再認識してたとこ。その本家たる「オール・ザット・ジャズ」にはお気に入りの俳優ロイ・シャイダージェシカ・ラングが出ている。したがって・・・、1-click、してしまった。そして、ミュージックエディションって、どんなだっけ、とレビューを見てみたら、ロイ・シャイダー他界の文字。何っ!
アメリカの映画俳優ロイ・シャイダー氏が今月10日に亡くなったことを今日になって知ったのだった。それも思いもよらないところからの情報で。

映画の世界にはいろんな俳優がいるわけで、誰が好きか嫌いかは好みがすべて。そんな中でロイ・シャイダーは地味だが、ひそかに好きな俳優だったのだ。最近はB級映画が多かったようで、大きな映画ではあまり見かけなかった。見たので一番新しいのは「蜘蛛女」のマフィアのボス役。ニュースの記事は代表作に「ジョーズ」を上げているが、それは当然だろう。あの映画での警察署長役はサメ以上に印象に残っている。「フレンチ・コネクション」のジーン・ハックマンの相棒刑役事、「ブルーサンダー」「2010年」「恐怖の報酬」などが印象に残るが、実は一番好きなのは、ダスティン・ホフマン主演の「マラソンマン」での彼の兄役。映画中盤で殺されてしまうのだが、映画での「頼れる兄」の演技は「頼れない兄」だった夢男にとってとくに印象に残ったのだった。
どの映画に出ても、それほど年を感じさせず、イメージ通りの誠実な役から、正反対の悪人役までの幅広い演技で、なんだか「表情は変わらないでその下で演技している」という雰囲気が好きだった。「ジョーズ」での劇中、息子と2人でにらめっこしているシーンでは、すごく優しさが出てて、自分も将来息子をもったらこんな風になるのかな、なんて思ってた。そんな意味でも、今回の訃報を聞いて悲しくなってしまったのだった。合掌。

マラソン マン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

マラソン マン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]