Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

バレンタインデー

息子が保育園でチョコレートをもらってきた。てっきり、保育園の行事でもらったとばかり思っていたら、迎えに行ったじいちゃんによると、同じ組の女の子が、迎えに来たお母さんと車に取りに戻って手渡してくれた「ちゃんとしたチョコレート」らしい。息子は何でもらったのか不思議な顔をしてたそうだ。今日が何の日かも知らない。帰ってきてそのことを聞いて、何だかうれしくなってしまった。息子は、わが家の男性陣が唯一ゲットしたチョコレートの持ち主、つまり英雄なのだ。
チョコレートといえば、何年もご無沙汰。嫁さんからもらったのは子供が産まれる前が最後の気がする。悲し〜(笑)。子供が産まれてからは、嫁さんの母が送ってくるチョコレートが唯一の「義理チョコ」だ。嫁さんの方はやっぱり今年もくれる気配はない。そのかわり、嫁さんはチョコレートケーキを作ってくれたそうだ。それをみんなで食べる。あげてもお菓子屋だけが喜ぶだけで、嫁さんにとってはあまりメリットない「義理義理チョコ」よりは、ケーキの方がみんなおいしくていいかもね。
ちなみに『日本大百科全書』によると、

<バレンタインデー>
〜中略〜 日本では1936年(昭和11)と52年(昭和27)ころに、神戸の「モロゾフ」がチョコレートを贈る風習の移入を計画したが発展せず、一方関東で1958年、東京の洋菓子商「メリーチョコレートカムパニー」により、女性が男性にチョコレートを贈る風習が始められ、年ごとに盛んになった。

ということだ。そういえば、嫁さんの母にもらったチョコレートも「メリー」だった。何日か前に送られてきてたから、みんなで食べたらもう無くなっちゃった。商売としてはなかなかいいアイデアだと思うが、このアイデアのお陰で星の数ほどの悲喜こもごもが生まれてきたのかと思うと、罪なことをはじめちゃって、とも思う。そんな、男も女もみんな惑わされてきたこの日の行事。それって、若かった頃の特権だった、と今思うのである。