Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

「白ウロコ」ついに届く

到着を心待ちにしていた伊藤ウロコ社製"ウロコ印白底付大長(白ウロコ)"が本日届いた。創業明治43年の老舗だけあって、余分な装飾のない紙袋でこれまた装飾のない紙箱に入って「白ウロコ」は送られてきた。ああ、忘れてた。レトロな感じの"伊藤ウロコ"の包み紙には包まれてきた。
早速、手にした生"白ウロコ"。最初に感じた印象は「本当にゴムの匂いがする」ということ。(笑) これこそ、本当の”ゴム長靴”。


これまで、靴屋さんに行って店頭に並んでいるものは、ゴムというよりはビニールというか、プラスチックというか、そういったものが多い。そのため、どれを購入しても、最初のうちはいいのだけれど、2ヶ月ほどすると風合いが変わってきて、さらに時間がたつと、補強のために重ねている色の変わる部分と、また仕事柄しゃがむことが多いので、くるぶしの部分にどうしても割れがきてしまう。そのため、せいぜい半年しかもたないことが多い。


これまで、ちょっと長持ちする長靴でも、穴があかないというだけで、後半にはだいぶ、底の部分がくたびれてしまい、ちょっと長く履くと疲れてしまうのだ。価格が安いからダメなのだと思っても、価格が高くてもいいから、と品質の良い長靴を探しても、冬期の防寒用長靴以外に作業用長靴は見つからない。靴底が平らな、よく店においてあるフィッシングブーツは論外。


うちはキュウリ農家なので、長靴は年間を通して毎日履く。立ったりしゃがんだり。歩く距離および歩数の多さ。また夏場を通して、ずっと水分を含んだ柔らかめの土の上を歩く。数ある農家のなかでも、もっとも長靴を酷使する種類の農家だろうと思う。


そんなとき知ったのが、"伊藤ウロコ"の長靴。メールや電話での説明の通り、"つや付きの大長"よりも"白ウロコ"が農業向きであるのは、実際に底を見、履いてみて、よくわかった。写真で見た感じの印象より、とにかく軽く、柔らかい。足首が細くなっていて、ぴったりとフィット。とても動きやすい。説明どおり、"しゃがみ仕事"には最適。家族みんなも履いてみて、そうそう、という感じだ。長靴全体の柔らかさに対して、意外なほどガッチリとした靴底で、長時間履いても疲れなさそうにも思う。非常に柔らかい天然ゴムであることから、劣化しづらいということもよく理解できる。長靴で「天然ゴム感」があるのは農業用では"田植え用長靴"だが、それでもこれほどの「天然ゴム感」はない。


思いがけず出会った"白ウロコ"。明日からの仕事でガンガン使いたいと思う。少しでも長く使いたい。それでもダメになれば、またこの製品を選んでしまう、そんな長靴になることを期待しつつ、評価は何ヶ月後かに・・・。


夢男の長靴探しの旅はまだまだ続く・・・。