Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

花咲く携帯

 「土に埋めると花が咲く携帯電話」(Hotwired,2004.12.9)があるらしい。携帯電話の生分解性プラスチックの外装にミニヒマワリの種を埋め込んでいて、土に埋めると花が咲くとのこと。驚いたことに携帯の外装に小窓があって、そこから種が見えるようになっているそうだ。

 現代の農業において欠かせないのが農ビや農ポリなどのプラスチック資材。安定した農業生産には必須である。でも毎年出る廃プラはかなりの量になる(ちなみに夢男宅では軽トラ二台分)。畑から回収する労力もかなりなものだ。当然、今は燃やすことが禁じられているので、産業廃棄物として業者にもっていってもらう。結果、どんな処理がなされるにしても、間接的には地球環境に悪影響を及ぼしているだろう。自然にもっとも近い仕事であるはずの農業の負の部分である。この矛盾をなんとかできれば・・・。そう思ってきた。

 そんなときにこの記事を見た。なかなかいいアイデアだと思う。ぜひ、これを応用して、緑肥作物の種を埋め込んだ農業用の生分解性マルチングフィルムを開発して欲しい。これらを回収せずに土に返るなら願ったりかなったり。ましてやそこから植物の芽が出てくるのなら、土づくりの意味でもかなり有効だろう。ただ分解するだけでは割高に感じる価格も、土づくりの資材も含みであると考えれば納得できるかもしれない。どこかの資材メーカーさん、ぜひ挑戦を。