Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

konica auto S2 ELをクリーニングする

Z先生からクローム部の汚れは、歯磨き粉を水で溶いたものをティッシュに含ませて拭くと効果的だと聞いたのでさっそくやってみた。


なるほど、とてもきれいになった。若干、汚れは残っているけど、まだ慣れていないので深追いはしないこととする。祖父が大切に使っていたせいかとてもきれいで、それ以上は掃除をしなくても良いぐらい。

今後のオールドフィルムカメラ運用についてのメモ。

  1. とにかく使ってみる。
  2. 基本的に撮るのは”残したい”写真とする。 →原点回帰の趣旨で
  3. 24枚撮りフィルムを基本に。 →どうも36枚取りは使い切るのが大変らしい
  4. いずれはモノクロでハイコンストラストの写真を。

オールドフィルムカメラのこと

僕はカメラマニアかというとそうではない。普通に写るカメラがあればそれでいいのだけど、すごくフィルムカメラが欲しくなってしまった。今、手元には撮影可能なフィルムカメラはない。もう完全にデジカメに移行してしまってる。いや、ほぼスマホに移行していると言っても過言ではない。それなのになぜにフィルムカメラに惹かれるのか。その理由は、とあるブログのせい。

そのブログ名は「照片画廊」。主宰はzuoteng_jin氏。僕はZ先生と呼ばせてもらってる。ほぼ毎日更新される記事のオールドフィルムカメラで撮影された画像がとてもとてもいいのだ。とてもいいというのは、撮影場所の”空気”までもが写っているような気がするからだ。機材はあのライカを始め、外国製のオールドカメラだ。フィルムカメラだ。だから”空気”が写るのだと思った。僕も空気を写したい!

そのためにはどうしてもライカが欲しい。・・ライカは無理だ。コダック・レチナが欲しい。・・レチナはちょっと無理だ。蛇腹・・二眼レフ・・中判・・。ううっ・・無理だ。圧倒的にスキルがない。外国製のオールドカメラを探してオークションサイトを徘徊する。高額だ。そうでなくとも子育て中の身にはどうにも敷居が高い。ジャンクはあふれてる。・・買えない。こりゃ、街に行ったときに中古カメラ屋で一目惚れしないと無理だわ・・。

そんな時、「ウトナイ湖畔の樹木と孫の部屋の窓」という記事を見た。ウトナイ湖畔の空気が写ってた。お孫さんの部屋の空気が写ってた。聞くとこれはただの国産フィルムカメラだという。ライカでなくとも写るではライカ!Minolta HI-MATIC Eで撮影された空気・・。

ふと思い出した。14年前に亡くなった祖父はMinolta HI-MATICのAUTOというプラスチック筐体の後発モデルを使ってたことを。それは数年前、ボディがベトベトになってたので処分した。さらに思い出した。奥に何台か、あったことを。これだ!

OLYMPUS 35Kは戦後すぐの35mmカメラだそうな。これは裏蓋に銹あり、レンズに傷あり。手に負えなそう。KONICA Auto S2 ELはとてもきれいだ。磨くと使えそう。・・Z先生に相談したら、再生のノウハウを教えてくれた。

個人的「原点回帰」の期間に祖父の古いカメラで空気を写す。これ以上の原点回帰があろうか。いよいよ始まったのだ。

「夜のスクリーンミュージック」は映画音楽の魔術師なのだ!

「夜のスクリーンミュージック」は1980〜83年までの土曜の夜、10時20分から11時までNHK FMで放送されていた映画音楽番組なのです。DJは関光夫氏。彼の『夜のスクリーンミュージック!』と番組タイトルが読み上げられるとヘンリー・マンシーニの「The Greatest Gift」が流れる。ナレーションが始まる。こんな風に・・・(https://youtu.be/uTSQr7qOMig

「草むらに虫の音をしみじみと秋を感じさせた空き地にマンションが建った。もう虫の音を近くで聞くことはできない。虫たちはどっかへ移動したのだろうか。それともマンションの陰で泣いているのだろうか。」   
「幾らかの感傷を胸にやってきた土曜の夜の訪問者。お元気ですか。関光夫です。はあ、腹の虫が鳴っている人もいますね。」

  (夜のスクリーンミュージック 第109回放送 (1982.09.18)  「スリル・サスペンンス そして…」より)

この回は、グレース・ケリーが自動車事故で亡くなった追悼があって、映画「上流社会」から「トゥルーラブ」がかかってからの特集「スリル・サスペンンス そして…」が始まったのでした。

土曜の夜ということで永らくこの番組の存在を知らなかった中学生の僕。定期購読始めたスクリーン誌の氏の連載で知ることになった。土曜洋画劇場を見ながら裏でラジオをエアチェックする毎週の作業。どうしても特集を選んで番組を聴くことになりがち。今思うととてももったいないことをしてしまったと思う。

この特集「スリル・サスペンンス そして…」は、今でも残してあるぐらいのベスト特集。特集の1曲目は「ダイヤモンドの犬たち〜メイン・タイトル」 https://youtu.be/xdc-ezXxfuI (→レコードの回転が速いみたい)。3曲目は「バンクジャック」。クインシー・ジョーンズが音楽担当でリトル・リチャードの歌う「Money is」 https://youtu.be/YfhDbTY19AE はとてもゴキゲンな曲(笑)。

そして問題の4曲目。「ペーパータイガー/太陽にかける橋」のメインテーマ https://youtu.be/w96qDeEMyug 。音楽はロイ・バッド。演奏はロンドンロイヤルフィルハーモニー。こういう映画音楽は大好物なのだ!

太陽にかける橋/ペーパー・タイガー [DVD]

ペーパータイガー/太陽にかける橋
BS日テレ(初見)、☆3

先日、偶然にもBSで見ることができた。監督は「史上最大の作戦」の4人の監督の一人、ケン・アナキンデヴィッド・ニーヴン三船敏郎が主演。「東南アジアのとある国。三船演じる日本大使の息子(子役:安藤一人)と英国人の家庭教師デヴィッド・ニーヴンおじさんが誘拐される。大戦中の英雄が一緒ならばと少年は安心するが、事件は思わぬ方向へと進んでいく」。
オープニングクレジット。ロンドンロイヤルフィルハーモニーの感動的重厚的音楽に、ブリティッシュ・エアウェイズのジャンボ機の飛行風景がこれでもかとばかりに映されるので期待が高まらない訳がない。でも、子役が実は一番上手いのがツラい。わりと面白かった。昔の映画は愛せるのである。

このような音楽先行型の映画鑑賞。関光夫氏の「夜のスクリーンミュージック」マジックなのである。