Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

月に想いを

『人類、月に立つ(上)』読了。読みはじめて、アポロ計画が始まるまでが登場人物が多く、なかなか進まなかったが、アポロ8号になるとあっという間に最後まで読み終えた。初期の宇宙開発は、ジェミニやマーキュリーなどその流れがわからないとなかなか理解できない部分が多い。アポロ計画になると月に下り立つことが最大の目的になるので、読んでいても「ぶれない」のだが、それまでがなかなか大変。巻頭に若干写真があるが、それだけじゃなかなかイメージがわかない。別の宇宙に関する本などを時々眺めながら読み進めた。
マイケル・ライトの『FULL MOON』のハッセルブラッドで撮影された写真は、『人類…』での言葉だけの説明をまるで自分もその場にいるかのように思わせる。いつか弟からもらった(間違ってMac版のソフトを買ってしまったそうだ)ボイジャー社のCD-ROM「宇宙のフロンティア」は、ケネディ大統領の演説から始まり、図番や写真資料でアポロ計画の理解を助けてくれる(TigerClassic環境では動かなかったので、古いPowerMac 6100を出してきて再生した)。高校生の時に買った文庫本『アメリカ宇宙開拓史』、友人のJからもらったスミソニアン航空宇宙博物館のガイド本(英文なので写真を見るだけ)、いつだかブックオフで買った『月の本』などもおもしろい。
『人類…(上)』で興味深い部分。アポロ8号の「廃棄物処理システム」のくだり。月に行く前「2001年宇宙の旅」のキューブリックの月の方が「リアル」で、本物の月は「薄汚れた砂浜」と思った、という宇宙飛行士の本音。地球に帰還した司令船カプセルの中は「ハッチを開けた潜水隊員が、まるで頭を強打されたように、よろよろとあとすさるほどの悪臭」だったこと、などなど。おもしろすぎる。
嫁さん「そんなに宇宙のこと調べてどうするの。月にでも行くの」だって。そういうもんじゃないでしょう。男のロマンは(笑)。
さて、次は下巻だ。