Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

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コメを選んだ日本の歴史 (文春新書)

コメを選んだ日本の歴史 (文春新書)

うちの経営はキュウリ栽培がなければ成り立たない。収入の8割をキュウリの市場出荷で占めている。両親が始めた今の経営がなければ、自分の進学もありえなかったし、現在、こうして農業をしていることもなかったと思う。そういった意味では「蔬菜園芸」という経営形態には本当に感謝している、と言っても過言ではない。
ただし、問題もある。野菜栽培をしてる限り、夏場の収穫期間の休日はほぼ無いこと*1。保存が利かない生鮮品であること*2。市況が激動すること。
そういった意味では、稲作経営のバランスの良さを実感する。いくら米価が安くともそれに費やす労働時間を考えたら、これほど効率の良い作物はないと思う。あくまでも転作を除外して考えればだが。過度の設備投資などさえしなければ、「稲作収入+給与」の兼業スタイルが、家庭に入る収入として、労働量として、バランスがとれていると思う。だからこそ、高度経済成長の時期に日本農業の標準スタイルとなり得たのだと思う。
今後もうちは野菜などの園芸作物中心プラス稲作の経営であろう。しかし、この先、米価がいくら下がっても、稲作をやめるということは絶対にない。圃場を荒廃させずに、農家生活を長年にわたって維持できるのは米作しかないのだから。


この本はそんな日本の農業の根幹である「稲作」について、過去から現在までの通史として適当な本であると思う。学生時代に学んだ知識を復習するのに役立つ。


・図書館本

図説 世界の七不思議

図説 世界の七不思議

いわゆる世界の七不思議はいろんな見方によって変わると思うが、これは古典的な七不思議(ギザの大ピラミッド、オリュンピアのゼウス像、ハリカルナッソスのマウソロスの霊廟、バビロンの空中庭園ロードス島ヘリオスの巨像、アレキサンドリアのファロスの灯台、エフェソスのアルテミス神殿)について図解した本。これらに関連して、他の遺跡や現代の建造物についての解説もあり。(バイエルンノイシュヴァンシュタイン城が19世紀にできたことは知らなかった。てっきり、中世の古城かと思ってた。)


宮崎駿の雑想ノート

宮崎駿の雑想ノート

有名アニメ監督のオタク本。彼が好きなのはビジネスとしてのアニメじゃなくて、こっちのほうなんだと思う。新潮文庫のサン=デグジュペリ『夜間飛行』『人間の土地』のカバー装画を見ると一目瞭然。「未来少年コナン」の飛行艇ファルコ、「風の谷のナウシカ」のメーヴェなど、彼の作品に登場する飛行機をみているとストーリー以上に大事に思っているのだなと感じる。


ガイアの復讐

ガイアの復讐

環境などに関する本は数あれど、読めば読むほどわからなくなる。この本もその一つ。大事なことは自分の体験や経験から、自身で咀嚼できることを考えていくことが正解ではないか、と思ってきた。なんかジェームズ・ラブロックと聞いたらゲーム「シムアース」を久々にやりたくなってきた。Mac OS XClassic環境で動くかな。試してみよう。

*1:キュリウの植え替えの1週間ぐらい、ちょっと余裕が出るぐらい。また繁忙期への学校行事の集中もまいってしまう。現在、PTA役員の任期切れ間近なので、次期については熟考しなくては。

*2:直販などでの販路拡大が難しい。