Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

キュウリ収穫終了、そして農閑期のはじまり

5月から毎日一日も欠かさず続いていたキュウリの収穫がこの2日前の降霜のため、あっけなく終わりとなった。ほっとしたと同時にちょっと寂しさを感じるのもいつものこと。昨年と比べると1週間ほど長くもったのだが、今年は抑制栽培のキュウリの値段がこれまでになく安値*1で、直売所への集荷をメインに今までほそぼそと収穫していたのだ。それも終わり。本格的に農閑期となる。そして農業収入も一時無くなるのだ。自由な時間と無収入。相反するこのことこそ、農家生活ならではとは思っている。このことをどう理解し、大事にするかが農業を続けていく、いや、続けていけることの意味があるようにも思う。


今年の秋は雨が多く、山の中の「堤」のかや刈りも延び延びになっていたのだが、昨日、やっと作業することができた。両親と嫁さんとの4人で午前中の2時間ほど作業。かやを刈り、集めたかやを燃やす。9時頃から始めた作業の前2時間が勝負。お昼に近づくにつれ、だんだんと気温が下がってきた。例年に比べて、あまり茂っていなかった。今年は天候がおかしかったからか。かや刈りの途中、白い毛がかやの茂みの中に散乱していた。そこから2、3歩前には血痕と腸らしき内蔵を見つけた。何か動物に食べられたのだ。まっすぐ土手を登ったら、ちぎられたウサギの後足があった。こんなことは初めて。そして同時に自分たちが自然の中に組み込まれていることを実感。やっぱり、ここは山の中。

*1:大根・白菜が産地で廃棄処分になるぐらいの野菜価格の暴落だからしょうがないことでもある。