Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

いいもの、みっかっちゃった〜

「いいもの、みっかっちゃった〜 」。うちの4番目の長男、な〜くん風にいえば、そうなる。要は、夢男は久しぶりにすごく「いいもの」を見つけたということだ。
実は先日、14年ぶりにバックを買った。茶色の革と帆布でできたワンショルダーバック。これが「いいもの」の正体なのだ。14年ぶりというのは、サラリーマン時代に2WAYのブリーフケースを買って以来だからだ。夢男は基本的に、気に入ったものしか買わないし、必要なものしか買わない。"ものほしがり"でないのは間違いないが、だからといって買い物が嫌いなわけじゃない。それだけじゃなく、貧乏性でもあるし、こだわりもあるし、"もったいないオバケ"だし、お金も無いし・・・。あっ、最後のは言っちゃまずかったか(笑)。
サラリーマンを辞めて、農業をしたらとたんに必要なくなったのが、そのブリーフケースだった。満員の横須賀線で大船から品川まで通っていた若かりし頃、このバックは手放せないものだった。ショルダーベルトが付いているので、仕事の帰りに戸塚の有隣堂で立ち読みするには重宝した。ただのブリーフケースだと足元に置くしかなかったので、不安いっぱい。ショルダーベルトは本屋好きな夢男には、必須アイテムだったのだ。ところが田舎は車での移動がすべてだし、日常の生活で書類のようなものを入れることの少ない農家生活では、この便利なバックは用をなさなくなってしまった。たまにある研修、会議、税務申告でぐらいしか必要じゃなくなった。
それではバックは田舎生活にはいらないか。けっして、そうではなかった。今度は「車の助手席や後部座席に置いて、財布やメモ帳、文庫本などがさっと取り出せ、本屋で買った書籍など入れて車庫から家まで持っていけるサラリーマンじゃない農家の若者(気分だけは)の日常の生活に便利なショルダーバック」が必要になったのだった。今までのバックはこの用途では非常に使いづらい。小物を出すだけなのに、ガバッと開けなければならないので、狭い車の中で無駄に大掛かりな動作になるし、それ以上に"もの"が入らなかった。
そんなとき、夢男の嫁さんがバックを買ったあるサイトにその夢の「車の助手席 〜中略〜 ショルダーバック」はあったのだ! そのお店は「nrg-ENERGY(エナジー*1」。とてもすてきなバッグ屋さんなのだ。サイトデザインもバックのデザインもすごく洗練されていて、いわゆる「おしゃれ」だと思うのだが、その実態はバリバリの「バッグ屋さん」なのだ。夢男は「バックショップ」というより「バック屋さん」と呼びたい! この「〜屋さん」が重要なのだ。作っている人は、若くてセンスがいいのに職人かたぎでもある。それは「nrblog(エナブログ)のカテゴリ・エナジー思考回路*2」を読んでもらうとわかると思う。夢男の買ったワンショルダーバッグ NCS-29*3の詳しいインプレッションは同サイトのBBS参照のこと。
ものがあふれすぎている現在、みんな、何を基準にものを手に入れているのだろう。「必要度」「ブランド」「価額」「品質」・・・・。でも、本当に重要なことを見落として、まわりの意見に惑わされていないのだろうか。特にTV、雑誌などの商業主義的な広告に。実は本当にいいものは、ひっそりとあるのかもしれないのに。
もっとも現代的であるはずのインターネット通販で偶然に出会った「ものづくりに賭ける情熱」。夢男が答えを知りたい「農の本質」に通ずるところがあるかもしれないと感じた。
夢男の(「車の助手席や後部座席に置いて、財布やメモ帳、文庫本などがさっと取り出せ、本屋で買った書籍など入れて車庫から家まで持っていけるサラリーマンじゃない農家の若者(気分だけは)の日常の生活に便利なショルダーバック」のために作られたと思いたいぐらい素敵な)ワンショルダーバッグとそれを創った現代の「職人気質」。な〜くんじゃないけど、「いいもの、みっかっちゃった〜 」と思う。