Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

ターシャの家

ターシャの家

 夢男の嫁さんが本を買ってきたというので見せてもらったら、『ターシャの家』という写真集だった。あのターシャ・デューダーの本である。

10月10日に衛星第2で再放送があるからと嫁さんに頼まれ、友人に録画をお願いした*1NHKの番組「喜びは創りだすもの 〜ターシャ・デューダー 四季の庭〜」の彼女だ。8月31日に衛星ハイビジョンで放送されたのだが、再放送希望や総合テレビでの放送を望む声がNHKに多数寄せられた結果*2、今回の放送となったようだ。ググッて見ればわかるが、女性の反応はかなりなもの。夢男はその録画された番組を嫁さんと一緒に見て初めて彼女を知ったのだ。番組は90歳になるターシャの自宅があるアメリカ・バーモント州の農場での生活を一年間にわたって撮ったものだ。

 国が違っても基本的な農家の暮らしぶりは変わらないと思うので、夢男は彼女の生活をそれほど特別なものだとは感じなかったが、頑として「19世紀の暮らし」をつらぬく彼女の姿勢には驚いた。自然な暮らしとは「不便・大変・時間がかかる」ものだからだ。農家な生活は現代の標準的な生活からするとけっして快適だとはいえないことも多い。

 夢男にはターシャと同じぐらいの年のばあちゃん*3が3人もいる。その「おばんちゃ」たちが着物を着てかやぶきの家に住んで大正か昭和の初めのように暮らし、農作業をしていれば、彼女と同じようなものか、と思ってしまった。これこそ「日本版ターシャ」(言いすぎ!?)。問題はそれが「おしゃれ」か、そうでないかだ。ターシャがスカートをはいた「おばあちゃん」なのがポイントなのだ。

 この『ターシャの家』、3000円もするが、現在のアマゾンでの売り上げ順位・127位らしい。ものすごく売れていると知り、びっくり。この本を買った山形市内の本屋では本棚の片隅に一冊あっただけだそうだ。だとすると、それほど売れている感じでもない。きっとターシャ人気は都会が中心なのかも知れない。彼女の世界は都会にはない。でも夢男の住んでいる農村では、誰からも珍しがられることのない日常の風景だ。あくまでも農業生活をしている人にしか、知り得ないことではあるが。

*1:今どきにはめずらしく、うちには衛星放送のアンテナがない。対応テレビではあるが・・・

*2:NHKの広報資料によると9月12日までで、2292件の反響があったという

*3:夢男たちは「おばんちゃ」と呼んでいる。つまり夢男の子供たちからすれば「おおばあちゃん」「曾祖母」。父方、母方、嫁さんの父方で3人