Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

レッド・プラネット

GyaO(2回目)、☆4
ヴァル・キルマーキャリー=アン・モス主演のSF映画
地球は環境汚染によってあと100年ほどで人類は滅びるといわれている近い未来。火星の極地に地球から"藻"を無人ロケットで送り込んで、酸素を発生させる計画を進めている。途中までうまくいったのだが原因不明で酸素が減少し始めた。原因を突き止めるべく、火星に向かう5人の宇宙飛行士。火星で見たものは、そして彼らは…。

はっきり言っていい、この映画。SF好きにはたまらない。設定がどうのこうとか、科学考証がどうのこうの言う人がいるけど、そういう人は見ないでといいたい、SF映画。そんなこといったら「スター・ウォーズ」だって、「未知との遭遇」だって似たようなもの。純粋に未来を描いた映画を楽しもう。
とはいうものも、SF映画にはひどい映画があるのも事実。でも、この映画は出演者も少なく地味だけど、A級とはいわないまでもB級ではない。すごくよくできている映画。同じ惑星探査&ロボット&生物&宇宙船の故障ものに「ロスト・イン・スペース」があるけど、映画としては断然こっちの方がいい。
主役のヴァル・キルマー、正直、主役というよりは悪役がぴったりだ思うけど、「セイント」の彼が許せる人ならば、この映画もあり。船長役のキャリー=アン・モスとの関係がいい。さらっと純粋で。それがラストに活きてる。
これまた地味な個性派俳優テレンス・スタンプ。せっかく出てるのに登場からすぐにいなくなる。せっかく、いい感じのだったのに…。この人、どうしても「コレクター」と「スーパーマン」が忘れられない。
SF映画だから男女の関係を描かないとか、人間関係のドロドロは描かないといってしまったら、ドラマそのものがつまらない。「2001年宇宙の旅」は好きだけど、あれを途中で寝たこともなく、観た人はいないのじゃない?。私はボーマン船長がHALを壊すところまででいつも眠くなる(笑)。その点、この映画はドラマがあって最後まで飽きさせない。だからといって、ドラマばかりじゃ火星にいる必要もないわけで、そこは火星ならではのトラブルもいっぱい。その都度、切り抜ける方法が都合がいい感じだけど、そのまま納得してしまう。アイデアだと思う。とにかく、よくできてる映画なのでどうぞ!

レッド プラネット 特別編 [DVD]

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