Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

パブリック・エネミーズ

Apple TV(初見)、☆4

ジョニー・デップネバーランド」の前に観た1本。
禁酒法時代のアメリカ。正義の銀行強盗として名だたるジョン・デリンジャーの半生を描く。
ネバーランド」同様、人間らしいジョニー・デップの魅力が溢れる。「ショコラ」の印象*1から、彼の恋愛場面が描かれる映画には抵抗があったのだが、この映画は違う。デリンジャーが愛するビリー(マリオン・コティヤール)との絡みは決してベタベタではなくあっさりと、それでいて深い。ケビン・コスナー・の「アンタッチャブル」も同じ時代を描いているが、この時代のファッションはなんてオシャレなんだろ。嫁さんはこの映画でジョニー・デップに参ってしまったらしい。一方、自分はというと「Nine」で知ったマリオン・コティヤールが出ててうれしい。予想どおり、ここでもなんて魅力的(笑)。
破滅へと向かうこの映画の二人の関係は「俺たちに明日はない」にも通じる滅びの美学か。スティーブ・マックイーンアリ・マッグローの「ゲッタウェイ」にも暗示されてるラスト(淀川さんの解説)。先がないと分かっているから切ない二人の時間。また、そんな悲しくも美しい映画を知ってしまった…


パブリック・エネミーズ [Blu-ray]

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*1:ジュリエット・ビノシュが恋するジプシー役はちょっと観てられなかった…