ようやくキュウリの収穫が始まった。市場から「いつから出荷できるか」「5月下旬から6月上旬かな〜」なんて言ってたのが、予想どおりというか、24日から出荷が始まった。聞くところによると、組合の他の生産者はうちよりも生育が遅れているらしい。本当だったら、キュウリの果形が安定するまでの早もぎ出荷、連休明けからの直売所向けの出荷でさえも20日過ぎからとなったのだった。山菜も何もかもが遅れているそうだ。仕方ないことだが、直売の売上が昨年より減ることだけは間違いない。う〜ん。また、気温が25度の日もあり、暑くなってきたことで、キュウリの生育が安定してきた。となるとつる押さえ、側枝の整理、下葉取りと「キュウリ」の生育におい立てられるような仕事となる。おかげで就寝時間は早くなった。夜更かしをしようにも起きてられない。これはしょうがないこと。
お米の方だが、4月の季節外れの降雪でビビって、育苗方法を苗代からビニールハウスに切り替えたのが功を奏して、今までに無くそろった苗となった。これまでは、どうしても寒さにあたる育苗箱のトンネル外側部分の苗丈が短くなり、田んぼに植えると沈没。これもしょうがないことだった。ところが、プール育苗もどきの今回は、ハウスの中の気温がトンネルよりも安定しているためか、全体的な生育がそろっている。育苗当初、散水のみで育てようとした。あまりの暑さに乾燥していた箱の苗が「焼ける」というトラブル発生。それから急遽「プール育苗もどき」に切替えたのだった。例年通り、苗代育苗だった農家は、どれも苗の根張りが不良で小苗だったらしい。種まき時の降雪による低温の影響なのは間違いない。災い転じて福となるとはこのことか。ビニールハウスでの育苗はいいことずくめ。1)苗箱剥がしに力がいらず、体が泥だらけににならない。 2)ハウスの中に軽トラックを入れられるので、積込みが非常に楽。 3)田植え終了後の後片づけが楽。 ということで、キュウリの作業が遅れたこともあって、田植とかち合った。半分ぐらいは両親たちだけで植えた。これから、皆が老いていくうちの経営の中で、楽をすることは絶対に必要だと思い知った今回の田植だった。ちなみに田植は昨年より5日遅れとなった。
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