Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

「未来への伝言」が届く

町役場より夢男宛に封筒が届いた。何かと思って見てみると、表にこうあった。
「20年前のメッセージ『未来への伝言』を今あなたにお届けします」
どうも、20年前に町制50周年に開封するようタイムカプセルにメッセージを入れる企画があったらしい。今年がその年で、20年かかって、ようやく自分のところに届いたというわけだ。そんなことがあったとは全く覚えていなかったが、封筒に書かれた自分の住所氏名は確かに自分の筆跡。間違いない。
開けてみると中には写真が1枚。20歳の自分の写真。それを見て、突然思い出した。そうだ、お盆で帰省してた時、町主催の成人式の時のだ。成人式に自分の現在の写真を持ってくるように言われたんだっけ。
写真の裏面を見ると、メッセージが書いてある。
「今、成田にいるけど、この写真を見た時には、実家にいるようにと願ってます。」
当時、就職して成田市に住んでいたのだった。農家の長男であるのに、他県に就職して実家にはいなかったのだ。20歳の夢男は、就職した後もずっと気になってたそのことを20年後へのメッセージとして残したのだった。

写真の中の夢男は、とても若い(笑)。それを見た子供たちは、口々に「お父さん、痩せてる」(今だってそうだろ!)、「おやじ臭くない」(だって、おやじになってないもの!)、「彼女、いなさそう」(あはあは・・・絶句)

そんなことを話しながら、今こうして、嫁さんや子供たちとこの写真を見ることができたのは、本当に幸せなのだと心から思った。