Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

油断

ハウスのサイドの巻き上げ窓の修理のため、ハウス周りの雪を減らさなくてはならなくなった。それで久しぶりに除雪機の出動。本当は春先の除雪は機械が動けなくなる可能性大なので、積極的にはやらないのだが、作業の段取り上、どうしてもしなくてはならなくなってしまった・・・。
雪が重たいこともあって、超低速での作業。注意しているだけに問題なく作業は進む。そして、最終コーナーに突入。あともうちょっとで終わりというところで、突然除雪機が傾いてしまった。足元を見るとポッカリとと穴が開いて、水が流れてる。そう、用水路の上に機械が乗っていたようで、その重みで足元の雪が抜けてしまったのだ。そこに川があるのはわかってたのだが、ハウスに近づきすぎてそっちが気になってしまい、用水路への注意がおろそかになってしまったのだ。だって、雪の下で全く見えないんだから。
そんなことを言っても始まらない。落ちてしまったからには何とかしなくてはならない。スコップを取りにいって除雪機の周りを掘り始める。ある程度掘ったところでエンジンをかけてちょっと動かす。前進、だめ。後進、だめ。クローラが浮いている。いわゆる、亀の子状態。こうなるとどうしようもない。また掘り出す。前と後ろから機械のお腹の部分の下を掘る。またエンジンをかける。動かす。まだ動かない。何回かそれを繰り返して、それまでの除雪作業と同じ時間が経った頃、後ろにちょっと動いた。後ろのスペースを広げ、前の穴を埋めてまた後進。それを何回か繰り返して、前の地面が整ったのでいよいよ脱出。慎重に前進する。地面は安定してる。更に進む。大丈夫だ。そして、ようやく脱出。
ほっといても2、3日で減ったはずの雪。良かれと思っての除雪作業でのトラブルで倍の時間がかかってしまった。それぐらいの時間で復帰できたからいいものの、夕方までかかったり、除雪機が壊れたりしたら、ほんと余計なことをしたといわれること請け合い。そんなもんだ。農作業は焦ってもしかたがない、といういい例。やるべきことのタイミングとやったことの確実さが大事だ。肝に銘じよう。今年の飛躍のために。