Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

雨読 〜 ニューヨーク野菜配達物語

ニューヨーク野菜配達物語―マイ・ブラザーズ・ファーム
朝からずっと冷たい雨。昨晩もかなり降っていた。キュウリの選果、出荷作業をしたら、まだ強い雨が降っているので今日は「雨読」することにする。夢男の嫁さんは、リース作りの講師として近くのレストランに行った*1
思いがけない雨読になって、レストランつながりで選んだ未読本は『ニューヨーク野菜配達物語―マイ・ブラザーズ・ファーム』(家の光協会)。著者のダグ・ジョーンズが(この人何者?)、兄の有機野菜農場の野菜やその他の食材をニューヨークのレストランや消費者相手に販売・配達するビジネスの体験記だ。体験記といっても金銭的なことじゃなく、人との交流をおもしろおかしく書いている。文体は非常に軽く、読むのに一時間かからなかった。個人的にはあまりこういう感じの本は読まないのだが、農家の生活やそれに関連した話題を扱った小説やドキュメンタリーは以外に少ないので、タイトルにひかれて以前アマゾンで注文したのだ。さっと読むにはちょうどよく、逆に難しく、堅苦しく書かれておもしろい内容かどうかは疑問。ほっといても「農家ネタ」はつまらなくなりがちなので。そういった意味では参考になる本でもある。
ダグがやっていたことは、若い人が新規就農を目指したときに、ぜひやってみたい、と思うことでもある。自然の中で働くのが好きか、都会とも関わたいのか。それによって、前者は有機農業を営むダグの兄「ガイ」タイプ、後者はその野菜をお客さんに届ける「ダグ」タイプにわけられる。農業にはどっちのタイプが向いているのか。きっと、うまくやるにはどっちも必要だろうな。

*1:農家のかあちゃんたちが経営するイタリアンレストラン企画の食事&リース教室