Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

農&ジャズ

 農作業をしていて欠かせないのがラジオ。よく晴れた日、音楽を聞きながら作業すると爽快な気分でいられ、そのせいか、大収穫を期待してしまいます。
 ところが問題になるのがその選曲。たいてい、農作業は両親とするのですが、当然、好みは演歌。年寄りは心地よく仕事ができるのですが、こっちは参ってしまいます。でも、こちら若手の好みはジャズなのです。これをかけると、逆に文句をいわれてしまいます。
 でも、農業には演歌よりジャズが似合います。
 昨年暮れ、ビニールハウス組立をしていて流れてきたのが、「スペイン」。チック・コリアの名曲を演奏しているのはジャズ・バイオリニストの寺井尚子。新作「ピュア・モーメント」の中の曲です。アランフェス協奏曲から流れるようにスペインに入っていくのがいい感じ。
 作業にはテンポのいい曲が最適。農作業もジッとした仕事だけでは無いので、ある程度リズムがあった方が、仕事がしやすいのです。夕焼けには女性ボーカルの曲がよく合います。エラ・フィッツジェラルドとか。夏場にはラテン系のジャズがいいかも。リズムに乗り過ぎて、余計なところまで切ってしまったりしますね。
 残念なのが、ジャズのよくかかるFMのJ-WAVEが、ここ山形では聞けないこと。他局だと日中はジャズはほとんどかかりません。最近のアルファベットの名前のついた日本人アーティストの曲にはついていけません。なんていうと、かなり年寄りみたいですが、農作業には合わないですね。唯一、宇多田ヒカルがよかったです。
 夢男は就農前、アルトサックスを2年ほど習ってました。当時、横浜に住んでいたため、練習場所には不自由しました。田舎なら思う存分練習ができる、と思いきや、仕事の忙しさと習いにいく場所が無いのを理由に、現在はお休みしてます。先日、5年ぶりに物置きの奥からサックスを引っぱりだして音を出してみました。結果は、かなりのリハビリが必要ですね。もともと、そんなにうまかったわけでもないし。でも、ひそかにジャズ・ファーマーとしての野望をもっていたりして。これは冗談。
 夢男がもつジャズのイメージは都会的なもの。ある意味で田舎の農業とは正反対のものかもしれませんが、何か共通点もあるはず。農業生活にもいろんな意味でジャズのエッセンスをとりいれたいですね。艶のある農業のために。