Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

メアリー・アニング本

昨年春、デボラ・キャドバリー著『恐竜の世界をもとめて―化石を取り巻く学者たちのロマンと野望』(無名社)を読んで、夢男は彼女の名前を初めて知った。この本は、世界の生物は神が創造したと信じられていた19世紀初頭のイギリスで地質学者や化石に魅せられ…

最高級有機質肥料 〜『新宿祭−筒井康隆初期作品集』

古本屋で見つけた。手にとってパラパラと見たら、『最高級有機質肥料』とある。職業柄、こういう言葉にはどうしても反応してしまう。ちょうど仕事の方も、畑に元肥を入れ、耕耘しなければならない時期がきているし。筒井康隆と肥料。変な組み合わせだなと思…

星の王子さま

サン=デグジュペリ作『星の王子さま』。あまりにも有名な本である。でも、この名作を夢男は今の今まで読んでいなかったのだ。というのは、まずそのタイトルで避けてしまっていた。きっと少女チックなメルヘンなんだろう、読みもしないでそう思っていた。表…

柳原良平の装丁

注文していた『柳原良平の装丁』(DANVO刊)が届いた。この本は柳原氏が装丁した300冊のうち、200冊以上の書籍を収録した著者初の装丁作品集だとか。 夢男は子供向けのSF作品『黒い宇宙船』の挿絵をその物語とともにずっと忘れられなかったのだ。数年前、…

黒い宇宙船

夢男が通っていた小学校には、その当時発行されたばかりのSF小説シリーズが揃っていた。その中でも印象深いのが、マレイ・ラインスター作、野田昌宏訳の『黒い宇宙船』(岩崎書店発行)である。 4光年以上離れたプロクシマ・ケンタウリ星で異星人のものと思…