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Farmer's Talk Pop

キュウリ農家 "夢男"の好きな映画や音楽や・・・

「ラ・ラ・ランド」のこと

Movie

Ost: La La Land

ラ・ラ・ランド
ユナイテッド・シネマ(初見)、☆4

子供たちが小さい頃は時々だけどアニメの映画を家族みんなで見に行った。家でディズニーのビデオを見るのと違ってとてもワクワクする楽しさがあった。皆が大きくなった今は家族で劇場で映画を観ることはほとんどない。家で子供たちが若い人向けの恋愛ドラマを見ているときにあれこれ言おうものなら、お父さん黙って、と言われる。悲しいんだけどそれが現実だ。最後に見た家族映画は「ドラえもん のび太の恐竜」か。このドラえもん映画は、ピー助という首長竜を玉子から育てて、それをいつものメンバーが恐竜の世界に戻してあげるというとてもいい話で、コミックスで自分も小学生の頃に読んでいたから、映画は割と原作に忠実で素直に感動した。映画を観たあと、家族皆で映画の感想を話せたのはとても楽しかった。幼かった子供たちとの忘れられない思い出だ。

次女が「ラ・ラ・ランド」を見たいと言った時、子供たちはちょっと前とは何かが違う、変わったと思った。そして半分冗談で「みんなで行くか!」と言ったら「いいね!行きたい!」と娘達は言った。「ほんとに俺と一緒でいいの?」「映画が観られるのなら別にいいよ」。そうか、このチャンスを逃してはならないと思った僕は、すかさず計画したのだ。家族みんなで「ラ・ラ・ランド」を見るのだ! 昔、家族で見た映画の楽しさとあの感動をもう一度・・。我が家のというか、僕の夢を叶えてくれる待ちに待った映画のだと思えたのだ。

娘という生き物は本能的にオヤジが嫌いである。これは誰にすり込まれたというわけではなくて遺伝子がそうさせるのだ、などどあやふやな怪しい説明であっても、全面的に信用してしまうぐらいな事実である。それなのにそれを覆すような「お父さんと一緒でもいいから『ラ・ラ・ランド』を見たい」。これぞ、奇跡の展開である。

この映画がゴールデングローブ賞を総なめする前から、僕はこの映画のサントラを聞いていて、この映画に惹かれていた。だって、音楽がメロディアスで、エマ・ストーンの笑い声が入っていて、とても楽しく悲しく美しかったから。自分が思うミュージカル映画そのものだった。間違いなく、僕の見たい方向のミュージカル映画だ。予告編もよくできてる。傑作だ。まだ観てなけどもそう確信してしまったのだ。そしてその映画が僕と娘たちの向かう先を変えてくれそう・・。そんな風に考えると映画を見に行く日がとても待ち遠しかった。

そんなこんなで先日、家族で「ラ・ラ・ランド」を観に行くという、それこそアカデミー賞でも取れそうな計画が実現したのだった。興味なさそうな中学生の息子、行きたがってた紀伊国屋書店にも連れてってやるからと工作した甲斐があった。
ラ・ラ・ランド」はおおむね予想したとおりのストーリーだったけど、これまた予想どおり僕は感動した。いろいろ言われているのは知っていたけど、映画そのものは割とよかったと思う。映画の内容だけじゃなく、なによりも久しぶりに、そしておそらく最後であろう家族皆での映画観賞だったから・・。
エライ人がいろいろと批評しているけど、そんなことは問題でない。映画は見て感じたものの勝ちなのだ。

農閑期の映画・その2 〜 「雨に唄えば」

1001die

雨に唄えば
DVD(初見)、☆4

雨に唄えば 製作60周年記念リマスター版 [Blu-ray]

昨日、あまりにも有名な映画をようやく観ました。誰でも知ってるあの曲の映画なのに内容は全くといいほど知らなくて、現在公開のミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」を観る前には観とこうと思って。「雨に唄えば」のスチールはモノクロで見ることが多くてそのイメージが抜けなくて、実は切ない恋愛ものなのかと思っていたら大間違い。実際に映画を見たらその原色に圧倒されました。サイレントからトーキーに移ろうとしているハリウッドの映画製作の裏舞台を三人の映画に関わる若者を主人公に描いた映画。映画を愛する人たちのための映画。映画賛歌。このひとことに尽きますね。

ドン役のジーン・ケリーは既にフランスのミュージカル映画ロシュフォールの恋人たち」でそのすばらしさは知っていたのだけれども、この「雨に唄えば」を見なくては始まらないわけで、ここから十数年経った「ロシュフォール…」の歌と踊りは全く衰えていなかったということがわかりました。彼はスタントマンを使わなかった俳優だとか。事実、この「雨に唄えば」でもそれらしいエピソードが描かれています。
もう一人忘れてならない俳優がキャシー役のデビー・レイノルズ。下積みの女優役で悪声の女優の吹き替えで注目される役がとてもかわいらしい。”Dreaming of You”のなんとプリティなこと♪ 昨年亡くなったのだけれども、同じく亡くなったキャリー・フィッシャーの実の母です。

雨に唄えば」のシーンはキャシーと別れて家に帰る途中、土砂降りの中で濡れるのもかまわず歌い踊るあのシーン。いろんな場面でパロディされる有名すぎるシーン。すばらしい!! でも僕はこの映画の好きな場面は、ドンとキャシーが誰もいない撮影スタジオで歌って恋を語る"You Were Meant For Me"かな。スタジオの偽物の夕焼け空の美しさ。カメラが引いたときのスケール感。スタジオは巨大なんだ! オープニングの黄色いレインコートの三人が歌うテンポの速い「雨に唄えば」もいいですなあ。

映画自体は今から見るととても古くさく、ストーリーも使い古された感じで、時代遅れで陳腐な感じなのだけど、当時は当然斬新だったわけだよね。でも、今、見てもとても楽しい映画。とにかく劇中、歌や踊りをやってる人たち、映画を作っている人たちが楽しそう。なんといってもこの映画の作り手達の映画への愛があふれてる。同じ映画への愛ということでは、方向が違うけど「ニューシネマパラダイス」に匹敵しますね。というか、そんなふうに比較していいのだろうかww。

間違いなく、僕のミュージカル映画、暫定ベスト5に入る(入れなくてはもぐりか)作品なのは間違いないです!!

映画として、あるいは映画以上に価値あるものが『雨に唄えば』にはある(JKI)(『死ぬまでに観たい映画1001本』より)

農閑期に観た映画・その1

Movie

今シーズンの農閑期はバイトに行かなかったこともあるし、暖冬で雪が少なかったこともあって、TVや劇場で結構映画が観られた。忘備録としてメモしとく(といってもかなり忘れた)。



アイガー・サンクション」 BS(3度目ぐらいか) ☆3
ご存じ、クリント・イーストウッドの「俺様の勝手だろ」的映画。トレヴェニアンの同名の小説が原作でイーストウッドのスパイなサスペンス。まあ、内容はなんてことのないサスペンスなんだけど、ロケと空撮がすごい!  あと、ジョン・ウィリアムズのジャジーな音楽が絶品! 私的には「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の彼の音楽と甲乙付けがたいジャジーさ。ロンドン交響楽団の彼だけがジョン・ウィリアムズのサウンドじゃないのだ。


「黒い雨」 BS(初見) ☆4
井伏鱒二の『黒い雨』が原作の原爆の悲劇を描いた映画。モノクロ映画なのにその恐怖は極彩色。田中好子の演技は素晴らしく、決して忘れられない。


「サイダー・ハウス・ルール」 GEOレンタル(初見) ☆3.5
スパイダーマン」のトビー・マグワイア主演のヒューマンドラマ。独学で医学を学んだ孤児の青年の成長と人生の希望とほろ苦さを描いてる。師匠の医師マイケル・ケインと若いシャーリーズ・セロンがとてもよい。劇中出てくる黒人の女の子がどこかで観たような…とずっと気になっていて調べたら、なんとエリカ・バドゥ! マイルス・デイヴィスロバート・グラスパーの『Everything's Beautiful』の「Maiysha (So Long)」の彼女ですよ!! ほんとびっくり!


「グロリア」 Amazon(初見) ☆4
ジーナ・ローランズ主演のマフィアもの。泣けます。強い女性映画は数あれど、この映画の彼女が最強と言い切ります!!


「炎628」 GEOレンタル(初見) ☆4(ホントは☆5。でも衝撃的過ぎて-1なのだ)
ソ連映画。こんなリアルな戦争映画観たことない!! 今までの戦争映画は作り物だ!! まず観て!!追記:本当の戦場では感動的な音楽は流れないはずで、この映画は空気を切り裂く砲弾や弾丸の音と光だけが飛び交う。これまで活字だけで読んでは悲惨な場面が本当に映像化されている。戦場を見たことないけど、きっとこうなのではないか。


「ターミナル」 GEOレンタル(初見) ☆3
いいひとトム・ハンクスの映画。まあ、普通。追記:トム・ハンクスが英語のわからないどこかの国(ロシア周辺?)の人という設定がそもそも不自然。


プリズナーズ」 何で観たっけ(初見) ☆3
ヒュー・ジャックマンジェイク・ギレンホールのスリラーサスペンス。娘が誘拐されるとか、怖くてとても観てられない。ギレンホールがお笑いコンビのサンドウィッチマンの片方に似てて、それが気になって気になって。


デス・レース2000」 GEOレンタル(初見) ☆1
くだらないのはわかってたけど観たくて観たくて。シルベスター・スタローンがこの後「ロッキー」でブレイクしたなんて信じられない。マシンが結構好き。小型の飛行機が出てくるけど、これって「アメリカ横断ウルトラクイズ」の優勝商品になったあの飛行機と同じじゃない(←古いww。わかるかなあ〜)


「ベルリン陥落1945」 GyaO(初見) ☆4
多分、『ベルリン終戦日記』が原作だと思う。内容の悲惨さは別として、映画自体はドイツ映画なのでとてもよい。何せ、英語を話していないから。先の「炎628」と同じ戦争のリアリティーだね(…戦争のリアリティーはわからないのだけどね)。


ゴッドファーザー」 BS(5回以上) ☆5
泣けます。Part 1が文句なしに一番よいです。アル・パチーノダイアン・キートンがよいのだけど、好きなのはジョン・カザールロバート・デュヴァル。Part 3はデュヴァル=トムが出ないし、アル・パチーノがとても観てられない(劇中、希望も未来もないのがわかって辛い)のでダメダメ。


スピード・レーサー」 GEOレンタル(初見) ☆2
マッハゴーゴー、そのもの。目がチカチカしてダメだこりゃ。スーザン・サランドンは好きな女優さんなのだけど、なんだこりゃの映画で残念!


バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 iTunes Store(初見) ☆4
去年だっけ、アカデミー賞を賑わらせたことだけあってとてもよい! ロイ・シャイダーの「オールザットジャズ」を思い出した。追記:マイケル・キートンの親父度が私たちオヤジ達には泣けるほどわかって嬉しい悲しい。


ロシュフォールの恋人たち」 iTunes Store(もう何回も猿みたく観てる!) ☆5
時々無性に観たくなる映画。ミュージカル映画No.1。オープニングがとても好き。エンディングまで大好き。
「ラ・ラ・ランド」(未見)は絶対にこの映画に影響を受けていると思う。追記:同じ監督・音楽の「シェルブールの雨傘」と比べられると思うけど、悲哀にあふれる「シェルブール…」よりは断然こっちが好きだわ。冒頭のクレーンみたいな吊り下げ式の橋はトランスボドゥール橋。デルフィーヌとソランジュのママのカフェがガラス張りでとてもモダン。ロケで撮影というのがそれだけで震える! 


この世界の片隅に」 イオンシネマ(初見) ☆5
もう「悲しくてやりきれない」のひとことに尽きる!! 「黒い雨」とセットで観て欲しい。


グランド・ブダペスト・ホテル」 Apple TV(初見) ☆4
予備知識なしで観たけど、オールスターのグランドホテル形式の映画化と思いきや、まさか、感動してしまうとは。オープニングからエンディングまで独特の画面構成がおもしろい。レイフ・ファインズはいつも悲痛な顔で演技してて(そういう役か)、時に見る前から嫌になってしまう俳優なんだけど、この映画で好感度アップ。


「野火」 iTunes Store(初見) ☆3.5
上記の「炎628」を観れば、この映画は観なくてもいいと思います。


オデッサ・ファイル」 BS(初見) ☆3.5
フレデリック・フォーサイス原作の映画化。原作はハヤカワ文庫で30年前に読了。いい感じに映画化されています。


大陸横断超特急」 BS(2回目) ☆3
やっぱ、ジーン・ワイルダー広川太一郎の吹き替えでないと盛り上がらないね。リチャード・プライアはどこが面白いのがやっぱりわからなかった。ヘンリー・マンシーニの音楽がムダに素敵すぎ♪ アメリカ鉄道旅行してるみたいで、風景画面だけでも楽しめる。ラストはあり得ない実写のスペクタクルシーン。今だったらCGだもんね、絶対に。


ペイチェック 消された記憶」 Hulu(初見) ☆3
ディック原作なので、なんだか「トータル・リコール」的なご都合主義。ベン・アフレックって、何だか苦手なんだよね。


イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」 Apple TV(初見) ☆4
ベネディクト・カンバーバッチ映画。息子が「ドクター・ストレンジ」を観たいっていうから、思わず関連で観てしまう。が、これがとても面白かった。ケイト・ウィンスレットが出てた「エニグマ」という映画もあったと思うけど、第二次世界大戦の暗号がらみの映画は面白いね。カンバーバッチも好きになったけど、キーラ・ナイトレイも好感度アップ♪ 子供たちが「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ好きなんだけど、あの映画の彼女より断然こっちが素敵!


ドクター・ストレンジ」 イオンシネマ(初見) ☆4
Marvelの最高傑作じゃない、この映画!(言い過ぎ!?ww) 「イミテーション…」でベネディクト・カンバーバッチに慣れたし、いい感じであることがわかったので、好感を持ってこの映画を観られたよ。なんといってもティルダ・スウィントンが出てたからこそですね。ほんと息子と観られて楽しかったよ。


エウロパ」 Hulu(初見) ☆2.5
B級SFなのは全然いいのだけど、好みじゃないなあ。定点カメラで撮影でリアル風を出すって、何も映画である必要はないんじゃないと思ってしまって楽しめない。神の目だから映画は楽しいのだ!


「LIFE!/ライフ」 Apple TV(初見) ☆4
公開当時、予告編を見て避けてた映画。ところが実際観てみたら、あの予告は何なんだと思えるぐらいちょっと違う感。「トム少佐」の歌を聞いてヘリコプターに乗る場面なんて涙もの。冒険物語はほんの一部じゃないか!  ベン・スティラーはとても好きな俳優で「メリーに首ったけ」は永遠の名作だと思ってる(言い過ぎ…じゃないよ!)。「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」のコメンタリーを聞いてるととても真面目な人だということがよくわかる。そのコメンタリーで感動してしまったよ。彼のお父さんがこれまた好きな映画「ヘアスプレー」に出てる。「ヘアスプレー」も私的ミュージカル映画ベスト5に入る映画。余談ですが、ミシェル・ファイファーは最高の歌って踊れる女優だと思う(超私見)


しかし、結構観たなあ〜。早く「ラ・ラ・ランド」が観たい!!!!