Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

ゾンビなんか目じゃない怖さ…「レボリューショナリー・ロード」

レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで

ゲオレンタル(初見)、☆3(本当だったら、ゾッとしすぎて☆2なのだが映画は悪くないので)

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで スペシャル・エディション [DVD]


嫁さんが「『タイタニック』以来の二人の共演って、映画があったよね。あれ見たいよね」というので、ケイト・ウィンスレットレオナルド・ディカプリオが子持ちの夫婦を演じたいうこの映画を借りてきました。ここんところ、嫁さんは案外レオ様が好きだし、自分の中ではディカプリオの評価が上がっていることもあり、先日見た「華麗なるギャツビー(ディカプリオ版)」の流れから見ることにしたのです。

全くの予備知識なしで見たこの映画。勝手に「タイタニック」の二人が生き残ってアメリカに渡り、結婚して子供を産んで幸せに暮らしましたとさ、的な展開を勝手に想像してました。確かに映画の冒頭、二人が出会った場面で、ケイト「仕事は何をしてるの?」、レオ「港湾労働者さ!」、ケイト「あたしは女優をめざしてるの」(以上、うろ覚え。)というようなことでしたから、確か「タイタニック」の流れは組むと思ってその後も観続けたのでした。まあ、喧嘩をしたり仲直りしたりして映画は続きます。レオ旦那が会社の若い女子社員と浮気したりしますけど、まあ、ありがちな展開ではあります。

どうも、レオ旦那は自分の父親と一緒の会社に入っているらしく、その仕事が面白くないらしいのです。郊外の一戸建てから汽車でオフィスまで通勤。美しく優しい妻と二人の子供がいて一見幸せそうにもかかわらず、単調な毎日に不満があるよう。一方、自分の夢を捨てて主婦となったケイトもそんな閉塞感の漂う今の家庭生活を何とかしたいと思っている。そこで考え付いたのが、戦争中にレオ旦那が徴兵されて駐留していたパリに行って暮らすことを思いつくのでした。「私が仕事をするから、あなたは自分の好きなことを探して!」

パリ行きを決めた二人は、これまでの悩みがすっきりして同じ夢に向かって毎日が楽しくなってきます。パリには二人の新しい世界が待っているはずなのです。確か「タイタニック」のレオ様は画家になりたかったはず。ケイトも女優を目指してたのだから、この「レボ…」を見ている人は、その選択は間違いないと思うはずです。

ところが、二人の前にある人たちが出てきます。今二人が住んでいる白い家を紹介してくれたキャシー・ベイツとその息子です。キャシーが親切に家を紹介してくれたのですが、それは納得です。「タイタニック」でもこの二人に親切にしてくれましたから(笑)。でも、映画ファンならもうお分かりですね。でも、キャシーはスティーブン・キングミザリー」の彼女です。その息子はなんとこれまでの狂気な役がぴったりなマイケル・シャノンなんです。ああ、夢さんは気づいていないかもしれませんが、私は察知しました。この映画はきっとこれから下り坂になると・・。

二人の希望のパリ行きに暗雲が立ち込めます。レオ旦那がパリ行きを決めてから適当にこなした仕事が評価されて、思わぬ昇進の話が出てきたのです。あと、ケイトにもとても大きな出来事が・・ああ、これ以上は怖くて書けない・・。


間違いなく、この映画を見た後に語れるまだおつきあい中のカップルは、とても将来を見据えていて結婚がうまく行くか、または結婚に対して冷静なのか、そのどちらかなのでしょう。この映画を夫婦で見る人は・・ああ、これ以上のホラー映画はありません。う~ん、夫婦仲を改善しようと思っているそこのあなた! 止めといた方が無難です。いや、あえてこれを見ることで乗り越えられるかも。さて、もう見てしまったうちの場合は・・深くは語るのはよしときます(笑)

あ、もうひとこと。マイケル・シャノンが実はとてもいい感じでした。見直したなあ、彼!