Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

青春の落書き

アメリカン・グラフィティ (字幕版)

アメリカン・グラフティ』 ☆4

ご存知、ジョージ・ルーカス出世作、永遠の青春映画。
視聴は二回目。一回目は高校生だったと思う。50過ぎて改めて見ると、確実に見方が代わっているのは言うまでもないね。

田舎の若者だったら誰もが持っていたはずの想い、地元に残るか、それとも夢と可能性に向かってそこから出ていくか。残った人、出て行く人。高校生で先のことがまだ定まっていなかった僕は、この映画の主人公たちに同化したのだった。

今回はどうか。もはや、青春時代は残光となった。いったんは出て、Uターンで田舎に戻ってきた経験もある。高校生の狭い世界の見方ではないから、この映画を青臭く感じるのかと思っていたら、いやいや、どうしてどうして。若かった頃の想いがそのままよみがえってきた。

大きく変わったこともある。主人公たちを自分自身に置き換えるのではなく、自分の子供たちとして見てたことに気付いた。そうなのだ。今こそ、子供たちも自分と同じように悩み、考え、そして旅立つのだ。

…たびたび真似されてきたが、はしゃぎぶりと影響と技巧において右に出る作品はない。(AE)
(『死ぬまでに観たい映画1001本』より)