僕はもの欲しがりではないのだけど、突然、欲しくなることがある。ただし、誰もあまり欲しがらないものが多いのが自分でもなんだかな、という感じではあるのだけど。
今回購入したのは、超漢字という国産OSを販売しているパーソナルメディアという会社が、20072009年頃から販売していた「μTRONキーボード」というTRON配列のエルゴノミックキーボードなのだ。発売当時、僕は超漢字4というOSを常用していたこともあって、とても興味があったのだけど50,000円(税別)もしたし、その何年か前にKinesisのエルゴノミックキーボードを大枚はたいて買ったこともあって*1、見送っていたのだ。
Personal Media マイクロTRONキーボード (U01C0240-01) 左右分離型静電容量無接点方式キーボード(テンキーレス)
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決断の末、ついに届いたキーボードは予想どおりの満足する品質。これまで使ったキーボードといえば、KinesisのCherry茶軸のメカニカルキーボード以外は、Macの本体付属のメンブレン式やノートパソコンのパンダグラフ式しか使ったことはない*2。メンブレンやパンダグラフ式はペコペコ、パシャパシャ、KinesisのCherry茶軸はスコンスコンという感じなんだけど、マイクロTRONキーボードはあの有名な東プレの東プレの静電容量無接点方式というだけあって、ストストととても静かでほどよい抵抗と軽さがある。Kinesisは少し軽い感じで物足りなかったのだ。*3
μRONキーボードはハード的に筐体はしっかりしているし、キーは面もなめらかで刻印もハッキリとして惚れ惚れするぐらいのモノ。さすが国産。さすがの50,000円級キーボード。販売終了は本当に残念である。
で、μTRONキーボードを触ってみて、なんだこりゃ状態。KinesisでDvorak始めた時以来の混乱。まあ、何もしなければ変わったキー配置なQWERTYのJISキーボードとして使えるのだけど、あいにく僕はDvorakでしか打てない。かな入力なんてもってのほか。付属のドライバソフトではWindowsと超漢字でしか、Tron配列が使えないのはカタログスペックでは理解していたけど、やっぱりMacとWindowsの混在環境の僕にはあまり実用的ではない。今はほぼすべての環境をDvorakにしているから、英字だっていまさらQWERTYでは打てない。このキーボードを選んだのは間違いだと一瞬思った今日の午後。そしたらどうもユーティリティを利用してTRONあるいは親指シフトでμTRONキーボードを使っている先人がいるではないか。しかも、Kinesisで親指シフトという情報もある。親指シフトで英字はDvorakというのも可能らしい。MacとWindowsがなんとかなれば、これから生きていける! お高いキーボードのKinesisとμTRONもずっと使える! 僕はTRON配列あるいは親指シフト*4に移行の意向である!
で、Quincy Jonesを聴きながらせこせことTRON配列のシールをμTRONキーボードに貼ったのが以下の写真。あとは練習して、親指シフトに移行の準備をするだけなのであった。
あ、言い忘れた。どうも、Amazonで販売していたμTRONキーボードは僕が買ったので最後だったらしい。直後にWebに販売終了の表示がされていた。PCの機器は必要な時にさっさと買わないとほんと無くなってしまう。いいものはいつまでも売っていないのだ。