Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

男が女を守る映画・・

雨が多い今年の晩秋。まだキュウリがもげているので、ビニールハウスの中は片付けられない。さすがに市場への出荷などは終了として、直売所へ袋詰めで出している。とてもうれしいことだ。夏ほど忙しくないけど、少しずつでも確実にキュウリが稼いでくれる。夏の忙しさの中、夢にまで見た理想的仕事状況だ(笑)。となると、雨の日は外仕事を休みにして、雑用を片付ける。

そんなことで、昨日今日とテレビで観た映画を2本。

隠し剣 鬼の爪

BS録画(2回目)、☆4(幕末の東北が魅力的・・)

藤沢周平の原作短編を元に山田洋次監督が、永瀬正敏、松たか子主演で撮った青春時代劇。この映画は何度観ても心にジーンとくる。なんだろう、架空ではあるが東北の海坂藩を舞台に撮っているからか、訛りが東北弁だからか、農村風景も身近に感じるからか・・。
劇中、印象的なシーンがある。ずっと藩士である永瀬の家で女中をしてた松たか子が嫁入り先でいびられて病に伏せる。そこから永瀬が松を背負って助け出す場面。2人海岸の砂浜に座って、お互い好き合っているのに別れを切り出す場面。感情を抑えた2人の演技は、心にジーンとくる。松のほっぺたを流れる涙の美しいこと、美しいこと! ラストはまるで自分が永瀬になったように思えるのは、東北人だから・・というのは言い過ぎか(笑)。とはいうものの、隠し剣 鬼の爪のような必殺技がない限り、永瀬になることは不可能なのだが(必殺技がなくても無理という説が有力・・・笑)


この愛のために撃て

BS録画(初見)、☆3(みんな痛い映画なので・・)

予備知識なしで観たアクション満載なサスペンス。フランス映画。出産間近の妻をもつ看護師のサミュエル。ある時、謎の男が病院に担ぎ込まれる。何か大きな陰謀に巻き込まれる夫婦2人。サミュエルは誘拐された妻を助け出すことが出来るのか。
大して期待もせずに観始めたのだったが、映画の冒頭から目が離せなくなってしまった・・。主人公は人の良さそうなごく普通の夫。巻き込まれ型のサスペンスはいろいろあるけど、冒頭からテンポよく(笑)、あっという間にハードな状況におかれた主人公。しかも、妊婦の妻を助けなければならないという…。おそらく本物らしい女優さんのお腹を見ていると、どうしても嫁さんが妊婦の時を思い出して、どうしても気持ちが乗り移ってしまう。果たして、自分だったらどうなる?
それにしてもこの邦題なんとかならなかったのかね〜。原題は"À bout portant"、訳すと「殺人者たち」という意味か。確かに原題はおもしろみに欠けるし、素っ気ないけど、いくらなんでも「この愛のために撃て」はなあ〜。2010年の映画にしてはタイトルは古い感じがした・・・


たまたまとはいえ、どちらも男が妻、あるいは愛する女を守ろうとする映画。どちらかというとヘタレな夫役なら演じる自信のある自分としては、とてもドキドキして観た(笑)。いろいろ考えさせられるな〜。←何を(笑)