Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

とにかく横スライドが気持ちいい…(Windows Phoneについて2)

長年のMacファンににもかかわらず、この度のスマホの乗換でまたもやiPhoneから遠ざかってしまったのでした。なんだか、いつも縁がないのだよね、iPhoneちゃんとは…。iPhone 3G、4の時もそう。こっちが機種変してしばらくすると新機種が出るという悪循環。先日のiPhone 4SのOSアップデートでSiriが素敵だということはよくわかってはいましたが、その前に別な「素敵」が登場してしまったことは前回で紹介しました。

そのWindows PhoneのIS12TというTOSHIBA製のスマートフォン。本来ならば、Android使いだった私は、そのAndroidに見切りをつけたのですから、次に買う候補としてはiPhone 4Sしかないわけで、SoftBankからauにMNPするのだからそういった意味でもiPhone導入は無問題だったはず…。

Androidも決して悪くはないです。いいです。娘と嫁のMEDIAS BRはテザリング以外は全部入りで小型だし、所有のHTC製Desireよりは性能的にはかなりよい。けれど、今や新機種が目白押しのAndroidスマホ界は、どうもガラパゴス化してきてたように思えるのです。Androidは結局のところ、iPhoneの亜種であり、その亜種から変種がどんどん出てきてる。だから、嫁さんたちのスマホにもAndroidオリジナルのアプリの他に、おサイフだのなんだのauさんのアプリがたくさん…。まあ、auの独自サービスを使えるようにするためには必要なのかもしれないけど、何も入ってなかったDesireからするとわけがわからない…。変種だから…。当然、嫁さんも娘もさらにわけがわからない…(笑)

先のiPhoneにしても、Newton OSからPalmを経て現在のスマホに至る「ホーム画面からアイコンを選んでアプリを起動させる」の血筋である端末なんだと思う。登場した時は画期的でも、もはや、iPhoneAndroidおかげであたりまえのインターフェース…。これはかつてAppleのスカリー氏がNewton OSで成し遂げたかったことではないだろか…。

今回購入のWindows Phoneはその流れとは違う系統、かつ、マイクロソフトの製品ではあるのですが、PDAの目指す方向的には、ライバル、かつてのAppleのDNAを受け継いでいるのではないかと思えたことが購入のきっかけでもあるのです。

独特の「パノラマ」インターフェース

前回のエントリーで紹介したとおり、Windows Phoneは、Windows 8と同様の「Metro」インターフェースというタイル状のアイコンからアプリを立ち上げます。メインのホーム画面に登録できるアプリの数は制限ありですが、画面をスライドさせるともっと多くのアプリを選ぶメニュー画面が出てくる。ここまでは、iPhoneAndroidでもだいたい同じ。ところが、絶対的に違うのがここから…。

ホーム画面からアプリを立ち上げた後、例えば、Facebookのアプリを起動させたとします。最初の画面は「ニュースフィード」。過去の投稿は縦にスクロールさせると出てきます。これはどんなOSでも同じ。次に画面を指で横スライドすると「お知らせ」。自分が投稿したり、コメントした記事に誰かがコメントすると赤数字でお知らせされるあれですね。次は友人の投稿した写真の一覧「写真」。そして、「メニュー一覧(プロフィール、友達、メッセージと続く…)」。さらにスライドさせるとまた最初の「ニュースフィード」に戻ります。つまり、横は終わりのない巻物になってるのです。これが「パノラマ」。どのアプリでも基本的な操作は同じです。

SNSとOSの融合

OSがあってアプリがあって、用途に合わせたアプリを立ち上げるいうのはパソコンでもスマホでも通常の操作。FacebookTwitterも同様。次期Mac OSWindows 8ではSNSサービスがOSの機能として取り込まれるとか…。ユーティリティソフトを使って通知させるとか、アプリの設定で通知させるというのはありますが、Windows Phoneは既に取り込んでいます(FacebookTwitter、LinkedInだけですが)。

連絡先は「People」というアプリ(ハブと呼ばれている)にGmailHotmailから簡単に取り込めます。このPeopleハブがなかなかのもので、FacebookTwitterとリアルなアドレスを統合してくれます。さらにある人物のプロフィールを表示すると、その人物が最近更新したFacebookTwitterの投稿をまとめて表示してくれるのです。(追記:その人物との通話やショートメールのやりとりもまとめてくれる!)
「Meハブ」には、自分のSNSへの投稿が一覧されるし、他者からのその投稿へのコメントも一覧できます。それらの更新の通知はメインのタイル画面に表示されるので、これまでのFacebookTwitterのアプリをそれぞれ立ち上げて巡回チェックする必要はないのです。

スケジュールもGoogleWindows Liveのカレンダーを表示できます。

かつて、帝国のようにいわれたマイクロソフト社の製品なのに、他社のサービスへの配慮はものすごくいいです。自社のサービス、Windows Liveへの対応に問題が無いのはいうまでもありません。

そうそう、MacとWindows Phoneとの接続性はいいです。Macとの接続は、マイクロソフト社純正のソフト・Windows Phone 7 Connectorを使います。これでiTunesとの音楽、画像等の同期は問題なし。AndroidとMacとの運用よりも手軽で安心です。さすが、マイクロソフト

f:id:Yumeo:20120404200442j:plain

Apple Magic Trackpadとの共通性

Windows Phoneの横横インターフェースにはまってしまった理由として、その前段で自宅でメインに使っているのがMacのLionであること、入力機器にApple Magic Trackpadを使用していることがあげられます。

Magic Trackpadの導入しての操作感は、初めてマウスでMacを使った時の感動と同じぐらいと言っていいぐらいでした。すでにスマホで指での画面操作に慣れていたので、MacでのMagic Trackpad操作もすぐに慣れました。感動的なのは、Macのデスクトップ画面を直感的に横スライド、一覧、縮小できて、アプリの切替を簡単にできること。Dockやメニューにカーソルを持っていくことやキーボードショートカットもする必要もありません。WebブラウザのSafariにいたってはこれまで見たページを本をめくるように戻ることができます。ユーティリティソフトの使用でブラウザのタブの切り替えでも、タブまでカーソルを持っていく必要は無くなりました。
さらにVMWARE FUSION 4上のWindows XPのアプリもMac同様にMagic Trackpadで操作できます。これはリアルなWin機上でのWindowsを操作するよりも優位な点でしょう。快適のひと言です。

映画「マイノリティ・リポート」でトム・クルーズが手袋をはめて空中に投影した端末画面を縦横に切り替えて操作する場面がありましたが、かなり限定的ではありますが、それに近い操作感だと思います(って、これは言い過ぎか…笑)。

今はカスタマー・プレビュー版のWindows 8ですが、このMetroインターフェースも横長です。これからは横から横でしょう。

結論

これまでは縦&縦巻紙のインターフェースでしたが、これからは横&横巻紙の時代です。WindowsもMacもスマホも「横縦横縦…∞」でいきましょう(笑)