久しぶりにコンサートに行った。隣町で宝くじ主催の公演があったのだ。誰のコンサートかというとあの「ルパン三世」で有名なお方。大野雄二とルパンティック・ファイブのジャズコンサート。
大野雄二といえば、ルパン三世。ルパン三世といえば、大野雄二。その彼が今夜、こんな田舎に来た!
小学生の頃、カセットテープにTVのアニメの主題歌を録音することを覚えて、カセットの1曲目に録音したのが「ルパン三世のテーマ」。あとで演奏したのが大野雄二であることを知る。それからは角川映画の音楽といえば彼。「犬神家の一族」「人間の証明」。そして薬師丸ひろ子の「野性の証明」。ジャズを聴くようになったきっかけですよ。そのお方のコンサートが近くで聴ける。しかも格安コンサート。宝くじの公演は何が良いかといえば、そのチケットの安さ。前売りが2000円ですよ、奥さん! わずかこんな金額で一流のアーティストの音楽が、こんな田舎で生で聴けるとは宝くじ様々です(笑)。だから、行かないではいられない。
さて、喜び勇んで嫁さんと出かけた「生ルパン三世」。演奏された曲目は以下。
1.--オープニング--
2.ラヴ・スコール(峰不二子のテーマ)
3.Goin' Home -家路-
4.テネシーワルツ
5.犬神家の一族・愛のバラード
6.恋はサンパウロ
7.トルネード(次元のテーマ)
8.銭形マーチ
9.セクシー・アドベンチャー
10.ハーレム・ノクターン
11.ルパン三世のテーマ
12.--エンディング--<アンコール曲>
13.炎のたからもの(大野雄二ピアノソロ)
14.小さな旅(大野雄二ピアノソロ)
15.サンバ・テンペラード
帰ってから調べてみると基本的に下の2枚のアルバムの曲だった。トラディショナルな「ルパン三世」というよりは、スウィング&ダンシング「ルパン三世」といった感じのアレンジ。そのまま、踊って!と言われてるような雰囲気の演奏。
- アーティスト: Yuji Ohno & Lupintic Five,中納良恵,井上陽介(b),和泉聡志(g),大野雄二(p),松島啓之(tp),江藤良人(ds),鈴木央紹(sax)
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LUPIN THE THIRD~ the Last Job~
- アーティスト: Yuji Ohno & Lupintic Five with Friends,中納良恵
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御大、大野雄二はフェンダー・ローズとピアノ。大野さん以外のメンバーは皆若いけれど、サウンドはまさに"フュージョン"。トランペット、テナー&ソプラノサックス、エレクトリック・ギター、ドラムス、ベース・ギターとそれぞれのソロもふんだんにあって、ステージ前2列目の中央というベストな席だったため、アーティストが演奏してる手元や表情を堪能できた。
どの曲もノリのいい、自然と体が動き出しそうなスウィング感、満点の演奏。スウィングな「犬神家の一族・愛のバラード」は絶品。これって、CDでも聞けないんじゃないかな。アンコールの大野さんのピアノソロの「炎のたからもの〜小さな旅」。バンドの賑やかさとは正反対のしっとりしたピアノ。目をつぶって聞いているとなんだか、どこかを旅しているような気になる。これまた絶品。ライブならではの曲に、やっぱり音楽は生で聴かないと、と再認識。あと、若いギタリストの和泉さんのMCはジャズのコンサートとしてはとても面白く、ほどよい感じ。久しぶりに楽しく聞けたコンサートだった…。都会にいれば、もっといろいろ聞けるのに…とも思うが、こうしてたまにでも田舎に居ながらにしてコンサートに行けることを喜ばないと…。
ということで、幸せな夜の報告でした(笑)
あっ、犬神家の演奏、あった!