Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

ドキドキな映画3本

GyaO(初見)、☆3
アナ(ニコール・キッドマン)は10年前に夫を亡くした。ようやく恋人と再婚することになった矢先、夫ショーンの生まれ変わりだという10歳の少年が現れる。少年はアナと夫しか知らないことを知っている。少年は本当に生まれ変わりなのか。アナとまわりの人たちは少年に翻弄され、そして…。
ここでもオーラ漂うニコール・キッドマン。ショートカットがとても素敵。少年役は「ウルトラヴァイオレット」のキャメロン・ブライト。色白のぽちゃっとした不思議な感じの少年。決して美少年じゃない子だけれど、ショーンを思わせるその純粋さにアナが惹かれるのも無理はないと思える演技。「ナイロビの蜂」でレイチェル・ワイズの従弟役だった婚約者ジョゼフのピーター・ストーメアがすごくうまい。少年に腹立てるシーンは圧巻。ローレン・バコールもさすがの存在感。
未亡人と少年という関係は、公開時、物議を醸したらしいが、実際見てみるとどちらかというと母子の関係。母親にとって息子はある意味、夫以上の恋人のようなものだと思うから、その線で考えるとおかしいものではない…ですよね、女性陣?
この映画、これ以上はネタバレになるので書けないのがつらいけど、後半がちょっと拍子抜け。もっともっとロマッチックな展開でもいいかもと思ったのであった。

DVDレンタル(初見)、☆3
第二次世界大戦中、日本占領下の上海を舞台に繰り広げられる抗日組織と特務機関との闘い。機関の重要人物イー(トニー・レオン)を暗殺すべく、身辺に近づく女スパイ・ワン(タン・ウェイ)。敵なのに相手に心惹かれるワン。いつしか二人は…。そして、二人の運命は…。
戦時下の上海の街並が再現されているという凝った映像。独特のトーンで渋いスパイ映画の雰囲気。トニー・レオンの冷徹さがタン・ウェイのかわいらしさと対照的なだけに、観ていて映画の結末、二人の行方がどうなるのかとても気になった。
この映画、レンタルビデオ店でドラマコーナーにないと思ったら、あろうことか"官能"の棚にあった(笑)。確かにラブシーンできわどいシーンはあったのだけど(というか、ラブシーン全体がきわどいというか…)、そのラブシーンはストーリー展開としては無理矢理という感じではなく、映画の退廃的な雰囲気にマッチしてたので、そういう方面の映画と一緒にするのはどうかとも思う。まあ、そんなきわどいのはいらないと言われればいらないのかもしれないけど…。そんなことでいろんな意味でドキドキする映画ではある。

ラスト、コーション [Blu-ray]

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TV洋画劇場(2回目)、☆3
今回もやってくれますトム・クルーズの"イーサン・ハント"の第三作目。このシリーズは第一作が最高と思っているので、今回はまあまあだと思う。2作目はちょっと好みじゃなかった。
今回の悪役オーウェンフィリップ・シーモア・ホフマンが迫力満点。この人、ほんと役の幅が広いね。迫力と言えば、ローレンス・フィッシュバーンが存在感満点。「マトリックス」シリーズとか「プレデターズ」とか、この世のものじゃない映画の方が似合ってるだけに、今回も何かやってくれるのじゃないかと期待してたが、やっぱりやってくれた。
とはいっても、劇中、婚約者といちゃいちゃのクルーズが主役の映画であることは間違いないわけで、年とってもがんばって走り回るクルーズを見てるとなんだか、古き良き日の「太陽にほえろ」を思い出すのであった。

M:i:III [Blu-ray]

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