BS録画(初見)、☆4(レイチェル・ワイズの魅力に)
ジョン・ル・カレの原作を映画化。レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ主演の社会派サスペンス映画。
ケニアのイギリス大使館に書記官として勤務するジャスティン(レイフ・ファインズ)は、元ジャーナリストの妻テッサ(レイチェル・ワイズ)を殺されてしまう。生前、テッサは彼女は貧しい人たちを助ける事業をしていたのだが、医師アーノルドと頻繁に出かけていたため、愛するがゆえにジャスティンはその行動を怪しんでもいた。妻の死後、ジャスティンはテッサが製薬会社が関係する秘密を知ったらしいことがわかる。はたして、テッサは本当に不貞な妻だったのか。そして、殺された理由は…。
公開時のTVスポットCMはテーマのアフリカ的音楽と共にレイチェル・ワイズの映像ばかりだし、その相手役は恋に苦悩する姿が似合うレイフ・ファインズだし、邦題が「ナイロビの蜂」でよくわからなかったし、てっきり恋愛物かと思ってこれまで観なかったのだった。そう思い込んでいるから、原作が「寒い国から帰ってきたスパイ」「寒い国から帰ったスパイ」(「帰った」は映画の邦題だった…「帰ってきた」の違い)のル・カレと知るよしもない。だから今回この映画を観て初めて、こんな骨太の映画だとやっと理解したのだ。あっ、でもこれ以上説明できないな、サスペンス映画だから(笑)
レイチェル・ワイズの魅力あふれる映画。テッサは妊婦であり、入浴シーンもあるのだが、どう見ても特殊メーキャップとは思えなかった。だって、妊婦の姿は嫁さんで何度も見ているから。そしたらなんと、撮影中、レイチェル・ワイズは本当に妊娠していたらしい。文字通り、体を張った演技。どおりでオスカーを取ったわけだ。
苦悩の男、レイフ・ファインズは、ここでもやっぱり苦悩。彼の主演作は「イングリッシュ・ペイシェント」、「愛を読むひと」と、どちらも女性が絡む苦悩(?)映画。この「ナイロビ〜」も観た以上、もうそのレッテルは剥がれなさそう。
この映画は、アフリカの大地のロケがすばらしい。恋愛映画と誤解している方々、このアフリカの風景を見るだけでも価値ある一作ですよ。もちろん、レイチェル・ワイズの笑顔がたくさん見られるだけでも…。
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