Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

よく理解できるのが気持ち複雑… 「チャイナ・シンドローム」

チャイナ・シンドローム

NHK-BS(2回目、25年前ぐらいのTV洋画劇場)、☆4

ジャック・レモンジェーン・フォンダマイケル・ダグラス主演の原発事故を扱った社会派映画。

TVレポーターのキンバリー(J・フォンダ)はカメラマンのリチャード(M・ダグラス)と共に原発の取材に行くことになった。そこでたまたま原子炉の事故に遭遇。それを何事もなかったかに装う電力会社。原発の仕事を愛する運転主任のゴデル(J・レモン)は原子炉建設時の不具合を見つける。原発を止めて安全なものにしたいゴデルと真実を報道したいキンバリー。そこに電力会社の手が…。

先日たまたまTVで放送していたのを本当に久しぶりに観たのだが、何がびっくりしたって、当時ちんぷんかんぷんだった原子力の用語が手に取るようにわかること。内容についてはあえてふれない…。わかりますよね…。
ジャック・レモンジェーン・フォンダ、さすがです。ジャック・レモン演じるゴデルの正義感、ラストのキンバリーのインタービュー・シーン。ジーンときます。マイケル・ダグラスは製作にも関わっているけど、彼は俳優というより制作者としての才能もかなりなもの。彼が演じた役は「追い詰められ役」が多いので、そのイメージが強いから意外な感じではある。

でも、今回観て何が驚いたかっていえば、この映画の唯一といっていい、音楽について。ジェーン・フォンダマイケル・ダグラス原発の取材に向かう途中のオープニング・クレジットで流れるのがこのスティーブン・ビショップの「Somewhere ln between」。ビショップは、あの「トッツィー」の主題歌「きみに想いを(It Might Be You)」の彼ですよ。まさか彼が音楽担当だったとは…。前は全く気付かなかった…。映画のイメージとはかけ離れたいかにもAORの曲、結構好き。さっそくiTunesでダウンロード。リピートして何回も聞いてしまった。ちなみにこの曲は彼のベスト盤でしか聴けないレアものだそうな。

追記:チャイナ・シンドロームという言葉を初めて聞いたのがこの映画を見た時…。そんな意味でも忘れられない映画…