シン・シティ
レンタルDVD(初見)、☆4
フランク・ミラーによるコミックの映画化作品。ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク主演。ミラーとロバート・ロドリゲスの共同監督。メイキングによると全編、グリーン・スクリーンによるCGとなっている。舞台は"罪の街"シン・シティ。
- エピソード1 「ハード グッバイ」
恐ろしい風貌な巨漢の男マーヴ(ミッキー・ローク)は仮出所後、美しい女ゴールディと一夜を共にするが、彼女はその部屋で殺される。女殺しの容疑をかけられたマーヴ。誰が彼を陥れたのか…復讐を誓うマーヴのゆくえは…
- エピソード2 「ビッグ ファット キル」
ガンマンのドワイト(クライヴ・オーウェン)は恋人につきまとうジャッキー・ボーイとのいざこざから彼を殺してしまう。ジャッキー・ボーイ正体を知ったドワイトと元恋人の娼婦ゲイルとその仲間たち。彼らは娼婦街の平穏のためにその事実を隠そうとするのだが…
- エピソード3 「イエロー バスタード」
心臓に持病を持つ正義派の刑事ハーティガン(ブルース・ウィリス)は連続幼女殺人犯を捕まえるが負傷する。有力者の陰謀で逆に犯人とされてしまうハーティガン。犯人の魔の手から逃れた少女ナタリーに新たな魔の手が…
CG映画ということで、これまでのコミックの映画化「スパイダーマン」「アイアンマン」と似たような映画化と思ったら大間違い。骨太のハードボイルド・バイオレンス・アクション映画となっている。コミックの劇画調タッチを活かしたハイコントラストの画づくり。原作は見たことないけど、メイキングで紹介されてたのを見た限りは成功していると思う。それぞれのエピソードの主人公のモノローグがまた効果的。
ブルース・ウィリスにしてもミッキー・ロークにしてもこの役柄を心から楽しんでいるようだ。キャラクターに役者のイメージがマッチしている。ブルース・ウィリスは「ラストマン・スタンディング」、ミッキー・ロークは「レスラー」、クライヴ・オーウェンはいつもの骨太のいい男ちゃん。見ていて、映画好きなファンの心理がよくわかっているな、と感服すること小一時間(笑)。だって、あのクエンティン・タランティーノがスペシャルゲスト監督だもんね。当然かも…。
先日の「クローサー」でもナタリー・ポートマンがストリッパーを演じていたけど、この映画ではジェシカ・アルバがストリッパーを演じている。先の男優陣同様、まさにの演技。実は私の脳内で「ストリッパー」という単語が駆け巡るこの頃でもあったのだ…(笑)