Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

ジョーズ -No.5 -p612

NHKBS録画(初見は28年前頃。TVの洋画劇場で),☆4

説明の必要もないパニック映画(って、言い方は古いか…)。田舎の海水浴場に突如現れた人食い鮫。あの有名なジョン・ウィリアムズのテーマ曲とともに次第に姿を現す怪物。警察署長(ロイ・シャイダー)と海洋学者(リチャード・ドレイファス)、ベテラン漁師(ロバート・ショー)の3人と巨大な人食い鮫との対決は…。
ピーター・ベンチュリー(よく「ナショナル・ジオグラフィック」誌の海洋記事で名前をみる)の原作は映画を観る前にハヤカワ文庫で読んだが、小説の方は映画と較べると結構退屈で、署長の妻と海洋学者の青年との不倫話がグダグダ続いて、肝心の鮫のとの対決が始まるまで長い長い。その点、映画は話はストレート。映画前半の1時間に署長の苦悩を描く以外はあとはひたすら鮫と人間との対決。そんなことで2時間はあっという間。
主役の3人がかなり魅力的。特にロイ・シャイダーの自分のイメージはこの映画で決まったといってもいいぐらい。R・ショーとR・ドレイファスの老ベテランと若者の対立もうまく描けてて、その間に入る意外に弱っちいR・シャイダー。小さい船でのドラマは、鮫との戦い同様、目が離せない。その魅力は見ている途中、たまたま部屋に来た子供たちもこの映画に見入っていたくらい。
この映画で最も印象に残っているシーンは、署長とその長男との食堂での食事シーン(後に署長の奥さんが主役の「ジョーズ4」観たときに回想シーンでも出てきた)。いつかこういう親父になれるのかと子供だった自分は思ったが、今まさにそういう年になったことをこの映画を観て思いだしてしまった。

「頭のよい脚本(ベンチリーとカール・ゴットリーブによるものだが、ショーがインディアナポリス号について語る有名なくだりはジョン・ミリアスが書いた)と無駄のない演出による、映画史上もっとも怖い海洋映画だ。(JB)」(『死ぬまでに観たい映画1001本』)


なんか、ユニーバーサル・スタジオ・ジャパンへ遊びに行きたくなってしまった…