Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

人生の指針となる?

青申入力、順調。ハウス除雪は再び小休止。嫁さんがDVD借りたいといった映画の残り分について。

リトル・ダンサー コレクターズ・エディション [DVD]

リトル・ダンサー コレクターズ・エディション [DVD]

イギリス映画。炭鉱町に暮らす少年ビリーがひょんなことからバレエを習う。実はダンスにたぐいまれな才能があり、バレエの先生はその素質に気づいて、王立バレエ学校の入ることを薦めた。経済的に恵まれず、かつ厳格な父親の反対でビリーの行く末は・・・。
期待しないで見た映画だったが思った以上のドキドキ、ワクワク、ホロリ、ニコッ。嫁さんもそうだが、息子を持つ母親ならば、絶対に感情移入してしまうはず。自分はといえば、そのまま劇中の父さんの気持ちになって、自分のこれからに重ね合わせてしまった。自分たちの親もそうだったのかと、親になった自分たちも同じように思い始めている不思議。

最高の人生の見つけ方 [DVD]

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ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマン演じる、死期間近にして知り合った二人の友情映画。できすぎた話ではあるが、偏屈金持ちニコルソンがいつもの温厚フリーマンとの交流で、心情が変化していくのには思わずグッとくる。原題の「The Bucket List」(棺桶リスト、つまり死ぬ前にしたいこと)の方が映画の内容を伝えているとは思ったが、その題名じゃ誰も見ないか。ポイントは、細かいところは考えずに安定した名優の演技を見ること。

ついでに自分もと、選んだ映画二本。

この間見た「ゴスフォード・パーク」のロバート・アルトマン監督の出世作、「M★A★S★H マッシュ」。朝鮮戦争が舞台の外科医三人組のドタバタコメディ。ドナルド・サザーランドエリオット・グールド、トム・スリケット、ロバート・デュバルの若さに驚く。ほんとに若い。笑いのツボが日本人に合っているかはどうかとして、野戦病院の過酷な日常はかなり伝わってくる。音楽ジョニー・マンデルの「もしもあの世に行けたなら(Suiside Is Painless)」は映画の内容に似合わない美しき曲*1。高校生の時にこの曲が聴きたくて、通販ですみや渋谷店でサントラを買い、日本風歌謡曲(映画オリジナル?怪しいカタコト日本語いっぱい)のオンパレードに参ったことを思い出す。今になって初めて見て、大人じゃないとこの映画のジョークも風刺も理解できなかったことがわかる。もう一つ、発見。朝鮮戦争の時には、ヘリコプターが既に使われていたこと。

前に既読のベストセラー小説『朗読者』の映画化作品。本を読んで涙がとまらないというのは滅多にないがこの本がそれ。ケイト・ウィンスレットがハンナを演じるということで、「タイタニック」のヒロインが生き残って、この物語につながるのだと勝手に解釈したら、見たい気持ちがとまらない。映画館で見たかったのだが、こっちの田舎では公開しなかったらしい。新作の棚にあったのを見つけて、すぐさま借りる。原作のイメージをよく伝えている方だ。ケイト・ウィンスレットのおかげもあるか。少年が大人になって、レイフ・ファインズ。「イングリッシュ・ペイシェント」同様、悩む男が似合う男。教授役のブルーノ・ガンツといい、キャスティングは成功だったと思う。なぜ、ハンナに手紙を書かなかったのか、ハンナはなぜ隠したかったのか、映画では描ききれないマイケルの心情は本じゃないとわからない。絶対に本→映画の順番で。ロケはドイツだが、言葉が英語というのは気にしないこと。見終わってクレジットを見てたら、監督が前述の「リトル・ダンサー」と同じ。偶然!。邦題は「朗読者」そのままがよかった・・・。

*1:iTunesamazon.comで検索すると山ほど出てくる。やはり名曲なんだ!米amazonのMP3は日本からは買えなかった。しかたなく、ビル・エバンスの演奏のやつをiTunesで購入。渋い演奏です