青申入力、順調。ハウス除雪は再び小休止。嫁さんがDVD借りたいといった映画の残り分について。
イギリス映画。炭鉱町に暮らす少年ビリーがひょんなことからバレエを習う。実はダンスにたぐいまれな才能があり、バレエの先生はその素質に気づいて、王立バレエ学校の入ることを薦めた。経済的に恵まれず、かつ厳格な父親の反対でビリーの行く末は・・・。
期待しないで見た映画だったが思った以上のドキドキ、ワクワク、ホロリ、ニコッ。嫁さんもそうだが、息子を持つ母親ならば、絶対に感情移入してしまうはず。自分はといえば、そのまま劇中の父さんの気持ちになって、自分のこれからに重ね合わせてしまった。自分たちの親もそうだったのかと、親になった自分たちも同じように思い始めている不思議。
ジャック・ニコルソン、
モーガン・フリーマン演じる、死期間近にして知り合った二人の友情映画。できすぎた話ではあるが、偏屈金持ちニコルソンがいつもの温厚フリーマンとの交流で、心情が変化していくのには思わずグッとくる。原題の「The
Bucket List」(棺桶リスト、つまり死ぬ前にしたいこと)の方が映画の内容を伝えているとは思ったが、その題名じゃ誰も見ないか。ポイントは、細かいところは考えずに安定した名優の演技を見ること。
ついでに自分もと、選んだ映画二本。
この間見た「
ゴスフォード・パーク」の
ロバート・アルトマン監督の
出世作、「M★A★S★H マッシュ」。
朝鮮戦争が舞台の外科医三人組のドタバタコメディ。
ドナルド・サザーランド、
エリオット・グールド、トム・スリケット、
ロバート・デュバルの若さに驚く。ほんとに若い。笑いのツボが日本人に合っているかはどうかとして、
野戦病院の過酷な日常はかなり伝わってくる。音楽
ジョニー・マンデルの「もしもあの世に行けたなら(Suiside Is Painless)」は映画の内容に似合わない美しき曲
*1。高校生の時にこの曲が聴きたくて、通販ですみや渋谷店でサントラを買い、日本風歌
謡曲(映画オリジナル?怪しいカタコト日本語いっぱい)のオンパレードに参ったことを思い出す。今になって初めて見て、大人じゃないとこの映画のジョークも風刺も理解できなかったことがわかる。もう一つ、発見。
朝鮮戦争の時には、ヘリコプターが既に使われていたこと。
前に既読のベストセラー小説『朗読者』の映画化作品。本を読んで涙がとまらないというのは滅多にないがこの本がそれ。
ケイト・ウィンスレットがハンナを演じるということで、「
タイタニック」のヒロインが生き残って、この物語につながるのだと勝手に解釈したら、見たい気持ちがとまらない。映画館で見たかったのだが、こっちの田舎では公開しなかったらしい。新作の棚にあったのを見つけて、すぐさま借りる。原作のイメージをよく伝えている方だ。
ケイト・ウィンスレットのおかげもあるか。少年が大人になって、
レイフ・ファインズ。「
イングリッシュ・ペイシェント」同様、悩む男が似合う男。教授役の
ブルーノ・ガンツといい、キャスティングは成功だったと思う。なぜ、ハンナに手紙を書かなかったのか、ハンナはなぜ隠したかったのか、映画では描ききれないマイケルの心情は本じゃないとわからない。絶対に本→映画の順番で。ロケはドイツだが、言葉が英語というのは気にしないこと。見終わってクレジットを見てたら、監督が前述の「
リトル・ダンサー」と同じ。偶然!。邦題は「朗読者」そのままがよかった・・・。