冬だと、夕方暗くなるのが早いし、天候もあまりよくないので、子供たちはテレビを見ることが多くなる。近くのGEOでDVDを借りることが多くなった今日この頃。「名探偵コナン・漆黒の追跡者」と「ウルトラマン」(ダダが出ているやつ)などを借りてくる。ついでに何枚かは大人向けのものも借りてくるのだが、SFのコーナーであるなじみある言葉が目に入った。「ファーマー」。おまけに「アストロノーツ」ときた。なんだか、借りなくてはと思ってしまったのだ。
アストロノーツ・ファーマー/庭から昇ったロケット雲 [DVD]
- 出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
- 発売日: 2008/12/12
- メディア: DVD
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ツッコミどころ満載のこの映画。はっきり言って主人公はダメ親父。演じるのはビリー・ボブ・ソーントン。「チェコレート」ではヒース・レジャーのこれまた、ダメ親父を演じてた。この映画の救いは彼を支える家族。家族は、夢に向かってまっしぐらの全く仕事をしてそうにない親父(少なくても映画には牧場の仕事の様子は出てこない)を励まし、支える。理想の家族。特に奥さんがすばらしい。うちの嫁さんは、こんな状況だったら出て行ってる、って言ってたぐらい。それほどまでに旦那を支える。ロケット打ち上げにいたるまでのドタバタにしても、まるで漫画かと思うぐらいのリアリティのなさ。むしろ、ピクサーでアニメにしてもらった方が良いぐらい。でも、見ているうちになんだか、涙が出てきちゃったのだ。ダメ親父に自分を重ね合わせ、それを支える家族に自分の家族が見えてしまう。映画の出来不出来はともかく、父という立場で観たら、その家族愛にジーンとくるはず。
嫁さんの父親に「サイレント・ランニング」のブルース・ダーン、ダメ親父の元同僚の宇宙飛行士にノンクレジットのブルース・ウィリス。この2人が良い味を出している。でも、最大の貢献はダメ親父の家族たち。この映画を観ると、父親を支えているのは「家族」であることがはっきりとわかるのであった。