Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

新聞記事スクラップを「Automator」と「超漢字」で

前回の続き。
Mac OS X "Tiger"を使いだしてから丸一年。「Automator」は全く使っていない。「超漢字」にいたっては、購入から2年半。これも活用までは至っていない。


そもそも超漢字を購入したきっかけが、新聞記事スクラップに使えないかと思ったからだ。『すべての執筆活動をパソコンで』*1に詳しく紹介されているのを読んでである。ほんとは「すべての新聞記事スクラップをパソコンで」処理したかったので、すぐ飛びついた。今までのOSとは全く違うことを感じ、やりたかったことができそうな気もした。実際に使ってみると、制限が多く断念。


問題点は、
1.肝心のWebブラウザが貧弱でアクセスできないサイト、またはできてもまともに表示できないサイトが多い。そもそも、超漢字だけでニュースを集めるのが困難。
2.自由が利きすぎるOSなので、かえって定型作業が難しい。
3.比較的古いパソコン、機器での動作しかサポートされていない。将来性の問題。


ところが、昨年「超漢字V」が発売されて、状況は一転。これまででも、Virtual PCVMwareでのエミュレーター上で動作したが、販売元のパーソナルメディアがVMwareをバンドルして、Windowsとの連携を強化したことで、データの将来性はしばらく心配しなくてよくなったのだ。どこで動いてもOSさえ、残ってくれさえすれば。古いPCが壊れてもこれで問題ない。
安心して超漢字上での新聞記事スクラップを再開することにした。ただし、考え方は変えて。
「すべての新聞記事スクラップを超漢字で」ではなく、「すべての新聞記事をMac(場合によってはWinでもできる)で集めて、スクラップを超漢字で」にしたのだ。当然、データの直接のやり取りはできないので工夫がいる。


まず、手作業でスクラップする場合。


1.Safariで必要な記事を選択。
2.サービスメニューのテキストエディット「選択部分を含む新しいウインドウを開く」コマンドでテキストを取り出す。
3.開いたテキストエディット・ウインドウの最後の行にSafariからコピーしたURLを挿入。
4.名前をつけてデスクトップに保存。
5.画像をデスクトップにドラック&ドロップ。
6.ドラッグ&ドロップでFTPサーバーに転送。(Macの共有機能のFTPを使ってもいいのかもしれないが不勉強で断念。とりあえずNAS経由で )


(「μPDF」というフリーソフト超漢字上でもPDFが扱えるようになったので、記事をPDF形式で保存してもいいが、広告やサイトメニューも含んでしまう。また、全文検索できないのでパス。何件もあると結構時間がかかる。また、ファイル名の付け方を常に気にしてなくてはならない。適当だと、ファイルの転送で問題あり)


これをAutomatorを使って半自動化する。


1.Safariで必要な記事を選択し、コピーする。
2.コンテキストメニューAutomatorメニューから自作のワークフロー(クリップボードからテキストを取り出し->新規テキストエディット書類->最後の行にSafariから取得したURLを挿入->Clip1,2…と重複しない名前をつけて保存)を実行。
3.画像をデスクトップにドラック&ドロップ。
4.デスクトップのファイルを選択。別のワークフロー(ファイル名に日付をつける->NASへ転送)を実行。


("System Action Pack"と"TextEdit Action Pack"を使用。まだまだワークフローは改良の余地があると思う。ブラウザからすぐに名前を付けてNASへの保存だと、ファイル名の文字数制限やNAS上でのファイルの上書きで問題があったので、とりあえず安全策をとって2段階の操作とした。FTPサーバーへ転送の理由は、PC上の超漢字でも、エミュレーター上の超漢字でも使える唯一のファイル受け渡し方法だからだ。)


とりあえず、スクラップしたファイルを年月日が追加されたファイル名で超漢字へ渡すことができた。


次回へ続く。