Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

スクラップ今昔

夢男は基本的に新聞記事をスクラップするのが好きである。そもそも学生時代に就職試験対策で始めた農業記事・新聞スクラップがA4スクラップブック35冊。ざっと10年分だ。自分の時間がたっぷりあった独身時代に始めたこの作業も、就農して部屋にいる時間が短くなると、次第に整理できなくなって、記事がどんどん溜まっていったのだった。結婚して子供が一人二人と増えるにつれて、とうとう不可能となった。本棚に載っている茶色い古新聞が、それである。久しぶりに一冊手に取り開いてみたら、見事みんな茶色に変色していた。こんな場所取りの古ぼけたものでも、捨てるに捨てられない青春の思い出がいっぱいつまっている。この一冊一冊が学生時代の夢男の「農業への思い入れ」*1をすべて物語っているのだ。


重要なのが最初の作業。記事の切り取りである。スキャンするにしてもスクラップブックに貼るにしても、きれいに切り取るにこしたことはない。
朝、新聞を読んで気に入った記事があると印を付けておく。その夜、みんなが読み終えたら切り取る。忘れたり、家族に片付けられたりして、古新聞入れから探し出したりすることもしばしば。独身時代は読んだらすぐに切り取っていた。これが一番確実。*2でも、家族がいるのにこれをするとブーイングの嵐。そりゃ、そうだ。

さて、そうして切り取ったスクラップ記事はどうするか。


<以前の作業>
ある程度の枚数、記事がたまったら、それをスティックのり*3でブックに張り付け、日付、ページ番号をつける。それが一冊終わったら、目次の作成、タイトルの貼付け。目次はワープロ入力していたので、そのテキストファイルをFileMaker Proの「新聞記事データベース」に取り込む。作業はこれで終わり。そして次のブックへ。過去記事を調べたいときはデーターベースを検索して、該当ブックのページを参照する。


<現在の作業>
記事を見つけたら、その新聞のWebを検索。同じ記事があれば、そのページをローカルファイルとして保管。Webに掲載されていない新聞記事はスキャナでPDFファイルとして保存。あとは分類しないで書類フォルダへ*4。検索は以前使用のWindowsGoogle Desktop SearchMacTiger)ではSpotlightで。


18歳で農業関連の記事スクラップを始めてから、もう20年以上が経ってしまった。ある意味、20年間データとして残っていたことは驚異だと思う。時間的な制約から、紙媒体のスクラップブックはお休みしている訳だが、スキャンによる電子化も実は以外と時間がかかる。スキャン自体の作業時間はもとより、そのファイルフォーマット、整理方法等をよく考えないと無駄な作業が多くなる。電子データの全文検索は、紙のスクラップブックにはできない最大のメリットだ。この利点は捨てがたい。索引を作る手間も必要ない訳だし。バックアップを取っていても、常に全データの消失という不安がつきまとう。それに対して35冊のスクラップブックは火事にでもならない限り、けっして失われない。


さて、これからのスクラップ、どうしようか。簡単で楽しく、確実に長く続けるには…。本当に悩むところだ。

*1:現実の農業を知らない青臭さと夢がいっぱいの頃。6畳一間の下宿でこたつに入って、せっせと貼付けていたっけ。農業を考える上で本当に役立った

*2:ある意味、スクラップにとことんこだわるなら、「My新聞」が必要かもしれない

*3:絶対にアラビックヤマトじゃなく、ノリピットで。じゃないと新聞記事がへなへなになってしまう。現在、この作業にはテープのりが最適だと思う。コクヨドットライナーは発売と同時に購入。あまり使いもしないのに…(笑)

*4:スキャンソフトにスキャンした日付のフォルダに取り込む機能があったけど、あまり意味がないことに気付く。新聞記事の日付がすべてなので。また、キーワードで分類してフォルダ整理していたこともあったが、分類がまたがったりすると下手に探しまわってしまい、即刻中止した