TRONキーボードを組み立てる・3日目
天気が安定していると家にこもっていても問題ないのだが、途中再び大雪になったりしてキーボード作業が大幅に中断してしまっていた。その後の顛末。
今日(3/7)のTL Split Keyboard 16mm Rev1の組立
- PCBにアクリルパネル取り付け(所要時間30分)
アクリル製のトッププレートとPCBの間にスペーサー(短いほう。3mm)を挟んでネジ止めする(6箇所)。PCBの下にスペーサー(長いほう。10mm)をねじ込む。
- キースイッチの取り付けとハンダ付け(所要時間1時間×2)
アクリルパネルにキースイッチをはめ込む。浮かないようにきっちりと押し込む。全部はめ込んだら浮きがないか確認した後、ハンダ付けする。扇部の4キーはキースイッチが干渉し、斜めになったキーがあったので、ニッパーでキースイッチを少し削って調整した。ひたすらハンダ付けする。
- キートップの分類とキースイッチへはめ込む(所要時間1時間)
6種類72個のキーキャップを分類した後、キースイッチにしっかりはめ込む。
少しきつめなのでゆっくりと押し込む。
- 1段目:奥高さ9mm、手前高さ8.7mm、12キー
- 2段目:奥高さ7.5mm、手前高さ7.6mm、16キー
- 3段目:奥高さ6.7mm、手前高さ7.5mm、16キー
- 4段目:奥高さ6.7mm、手前高さ8.2mm、12キー
- カーソルキー部分:7.0mm、手前高さ7.0mm、8キー。
- 扇形部分:奥高さ8.0mm、手前高さ8.0mm、8キー。
- 完成!
- ProMicroにファームウェアの書込
tlsplit18_default.hex をダウンロードしたら(下記リンク)、QMK ToolboxでhexファイルをProMicroにファームウェア書込する。サリチル酸さんが書かれた「(初心者編)自作キーボードにファームウェアを書き込む」を参考にした。
salicylic-acid3.hatenablog.com
これですべて出来上がり!…とはならなかったのだ…(泣)
TRONキーボードを組み立てる・2日目
こういう作業はその気になるとサクサク進むものである。ダイオードの取り付けだけにしようかと思っていたのだが、あまりにサクサク進んだので、pro microへのファームウェアの書込まで終えてしまった。
今日(2/22)のTL Split Keyboard 16mm Rev1の組立
- ダイオードをハンダ付けする(所要時間2時間)
ダイオード(1N4148) 72本をPCB「裏面」に取り付ける。取り付けの向きは、ダイオードの黒い線のほうを四角い穴側にする(極性があるので)。持ち上げた時に片方のリードをハンダ付けしてからそのリードをニッパーでカットし、PCB1枚が終わったらもう片方のリードをハンダ付けして完成させる。若干、ダイオードが浮いたり、穴から余分なハンダが落ちて玉状になってしまった…。もうちょっと丁寧に作業しないといかんな。
- 抵抗をハンダ付けする(所要時間5分)
4.7kΩ抵抗 2本を「左側」PCBの「表面」に取り付けハンダ付けする。取り付けの向きは、極性が無いので気にしなくてもよい。
- TRRSジャックをハンダ付けする(所要時間5分)
TRRSジャック 2本を左右PCBの「裏面」に取り付けハンダ付けする。
- リセットスイッチをハンダ付けする(所要時間5分)
リセットスイッチ 2本を左右PCBの「裏面」に取り付けハンダ付けする。
- pro micro基盤をハンダ付けする(所要時間10分)
まずpro micro基盤にコンスルーをハンダ付けする(2組)。それを左右PCBの「裏面」に取り付ける。
→「取り付ける」だけでよかったのに…失敗。誤ってPCBにハンダ付けしてしまった…。問題はないらしいのだが、万が一、pro micro故障で交換の時、pro microはもちろん、多数のキースイッチのハンダをはがさなくてはならなくなる…orz。うまく動作することを願う。
→ そもそも、このハンダ付けしないコンスルーは、遊舎工房で販売しているコンスルー(スプリングピンヘッダ)であり、今回購入したpro microに付属していたのは通常のピンヘッダだった。経験不足。無知。
TRONキーボードを組み立てる・初日
大雪も落ち着き、申告も片づいたので、ちょっと前に購入した satromi さん製作のキーボードキット「TL Split Keyboard 16mm Rev1」を作り始めている。自作キーボード界で唯一販売されているTRONキーボードだ*1。これはオリジナルのTRONキーボード同様、人の手のサイズが考慮されていて、本家のM、Lサイズにあたるキーピッチ16mmと18mmの2種類がある。現在常用しているμTRONキーボードはキーピッチが17mm。自分の手にあっている。同じようなサイズの16mmは試作品が販売されていたのだが、ようやくRev1が出たのでここぞと思い買ったのだ。
数年前からネット界隈では自作キーボードが盛り上がってきているようで、“クリエイターによる創作の総合マーケット“ サイトのBOOTHでは、いろんな自作キーボードキットが売られている。2年ほど前からTwitter でも自作キーボード界は盛り上がっていてとても楽しそうで、できれば仲間に加わりたかった。彼らはとても若いのだ(推定)。文字通り畑違いだが、僕も自作キーボードを作ることで、畑でキュウリを作るのとは違うなにかを取り戻したかったのだ。あるいは若さをとりもどせるような気がしたのだ。自分でなにかを作りたかった。他の自作キーボードとちょっと異なる配列のTRONキーボードとは、そんな自分にちょうどよく出会ったのだ。
TRONキーボードについては、先のsatromi さんのblog 埋立地の記憶が詳しい。自作TRONキーボードの製作の経緯とTRONキーボードの歴史が解説されている。
また、僕は変わり種キーボードに関しては無駄にこだわりがあって、これまででもいくつかの変わり種のキーボードを手にしてきた。それらは以下。
- TypeMatrix社 “TypeMatrix 2030”(旧モデル、PS/2接続) / キータッチがよくなかったし、数年で壊れた。格子配列はあわなかった。
- この他にもドイツ製のAdobe Premiere用キーボードとか、子供用の小型キーボードとか、値段にもよるけど変わり種のキーボードを衝動買いしてしまうことがあるのだ。
今日(2/21)のTL Split Keyboard 16mm Rev1の組立
- ダイオードのリード加工(所要時間30分)
72本のダイオード(1N4148)をサンハヤト リードベンダー RB-5を使ってコの字型に曲げる。この道具を使わなくてもできるけど、仕上がりがきれいだし、とても楽ができる。

サンハヤト リードベンダー RB-5 リード線、部品の簡易折り曲げ器
- メディア: Tools & Hardware
*1:市販品では「エスリル ニューキーボード − NISSE」がある。完成品以外に自分で作れるキットもある