Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

TRONキーボードを組み立てる・3日目

天気が安定していると家にこもっていても問題ないのだが、途中再び大雪になったりしてキーボード作業が大幅に中断してしまっていた。その後の顛末。

f:id:Yumeo:20210307161852j:plain

今日(3/7)のTL Split Keyboard 16mm Rev1の組立

  • PCBにアクリルパネル取り付け(所要時間30分)

アクリル製のトッププレートとPCBの間にスペーサー(短いほう。3mm)を挟んでネジ止めする(6箇所)。PCBの下にスペーサー(長いほう。10mm)をねじ込む。

f:id:Yumeo:20210307161127j:plain


  • キースイッチの取り付けとハンダ付け(所要時間1時間×2)

アクリルパネルにキースイッチをはめ込む。浮かないようにきっちりと押し込む。全部はめ込んだら浮きがないか確認した後、ハンダ付けする。扇部の4キーはキースイッチが干渉し、斜めになったキーがあったので、ニッパーでキースイッチを少し削って調整した。ひたすらハンダ付けする。

f:id:Yumeo:20210307163028j:plain


  • キートップの分類とキースイッチへはめ込む(所要時間1時間)

6種類72個のキーキャップを分類した後、キースイッチにしっかりはめ込む。
少しきつめなのでゆっくりと押し込む。

  1. 1段目:奥高さ9mm、手前高さ8.7mm、12キー
  2. 2段目:奥高さ7.5mm、手前高さ7.6mm、16キー
  3. 3段目:奥高さ6.7mm、手前高さ7.5mm、16キー
  4. 4段目:奥高さ6.7mm、手前高さ8.2mm、12キー
  5. カーソルキー部分:7.0mm、手前高さ7.0mm、8キー。
  6. 扇形部分:奥高さ8.0mm、手前高さ8.0mm、8キー。

f:id:Yumeo:20210307213104j:plain


  • 完成!

f:id:Yumeo:20210308062216j:plain


tlsplit18_default.hex をダウンロードしたら(下記リンク)、QMK ToolboxでhexファイルをProMicroにファームウェア書込する。サリチル酸さんが書かれた「(初心者編)自作キーボードにファームウェアを書き込む」を参考にした。
salicylic-acid3.hatenablog.com

github.com


これですべて出来上がり!…とはならなかったのだ…(泣)

TRONキーボードを組み立てる・2日目

こういう作業はその気になるとサクサク進むものである。ダイオードの取り付けだけにしようかと思っていたのだが、あまりにサクサク進んだので、pro microへのファームウェアの書込まで終えてしまった。

今日(2/22)のTL Split Keyboard 16mm Rev1の組立

ダイオード(1N4148) 72本をPCB「裏面」に取り付ける。取り付けの向きは、ダイオードの黒い線のほうを四角い穴側にする(極性があるので)。持ち上げた時に片方のリードをハンダ付けしてからそのリードをニッパーでカットし、PCB1枚が終わったらもう片方のリードをハンダ付けして完成させる。若干、ダイオードが浮いたり、穴から余分なハンダが落ちて玉状になってしまった…。もうちょっと丁寧に作業しないといかんな。

f:id:Yumeo:20210222152815j:plain


  • 抵抗をハンダ付けする(所要時間5分)

4.7kΩ抵抗 2本を「左側」PCBの「表面」に取り付けハンダ付けする。取り付けの向きは、極性が無いので気にしなくてもよい。

f:id:Yumeo:20210222162209j:plain


  • TRRSジャックをハンダ付けする(所要時間5分)

TRRSジャック 2本を左右PCBの「裏面」に取り付けハンダ付けする。

f:id:Yumeo:20210222162831j:plain


  • リセットスイッチをハンダ付けする(所要時間5分)

リセットスイッチ 2本を左右PCBの「裏面」に取り付けハンダ付けする。

  • pro micro基盤をハンダ付けする(所要時間10分)

まずpro micro基盤にコンスルーをハンダ付けする(2組)。それを左右PCBの「裏面」に取り付ける

→「取り付ける」だけでよかったのに…失敗。誤ってPCBにハンダ付けしてしまった…。問題はないらしいのだが、万が一、pro micro故障で交換の時、pro microはもちろん、多数のキースイッチのハンダをはがさなくてはならなくなる…orz。うまく動作することを願う。

→ そもそも、このハンダ付けしないコンスルーは、遊舎工房で販売しているコンスルー(スプリングピンヘッダ)であり、今回購入したpro microに付属していたのは通常のピンヘッダだった。経験不足。無知。

f:id:Yumeo:20210222170859j:plain

TRONキーボードを組み立てる・初日

f:id:Yumeo:20210222142539j:plain

大雪も落ち着き、申告も片づいたので、ちょっと前に購入した satromi さん製作のキーボードキット「TL Split Keyboard 16mm Rev1」を作り始めている。自作キーボード界で唯一販売されているTRONキーボードだ*1。これはオリジナルのTRONキーボード同様、人の手のサイズが考慮されていて、本家のM、Lサイズにあたるキーピッチ16mmと18mmの2種類がある。現在常用しているμTRONキーボードはキーピッチが17mm。自分の手にあっている。同じようなサイズの16mmは試作品が販売されていたのだが、ようやくRev1が出たのでここぞと思い買ったのだ。

数年前からネット界隈では自作キーボードが盛り上がってきているようで、“クリエイターによる創作の総合マーケット“ サイトのBOOTHでは、いろんな自作キーボードキットが売られている。2年ほど前からTwitter でも自作キーボード界は盛り上がっていてとても楽しそうで、できれば仲間に加わりたかった。彼らはとても若いのだ(推定)。文字通り畑違いだが、僕も自作キーボードを作ることで、畑でキュウリを作るのとは違うなにかを取り戻したかったのだ。あるいは若さをとりもどせるような気がしたのだ。自分でなにかを作りたかった。他の自作キーボードとちょっと異なる配列のTRONキーボードとは、そんな自分にちょうどよく出会ったのだ。

TRONキーボードについては、先のsatromi さんのblog 埋立地の記憶が詳しい。自作TRONキーボードの製作の経緯とTRONキーボードの歴史が解説されている。

また、僕は変わり種キーボードに関しては無駄にこだわりがあって、これまででもいくつかの変わり種のキーボードを手にしてきた。それらは以下。

  • KINESIS社 “Advantage MPC USB/QD” / Dvorak配列で15年ぐらい使っている。でかいのが難点。

kinesis-ergo.com

  • TypeMatrix社 “TypeMatrix 2030”(旧モデル、PS/2接続) / キータッチがよくなかったし、数年で壊れた。格子配列はあわなかった。

www.typematrix.com

  • X-Bows社 “X-Bows 1.0” 未使用。新TRON配列対応なので下記のμTRONキーボード予備機として。

x-bows.com

  • 今現在使っているパーソナルメディア社の“μTRONキーボード” / 新TRON配列で使っている。

www.personal-media.co.jp

  • この他にもドイツ製のAdobe Premiere用キーボードとか、子供用の小型キーボードとか、値段にもよるけど変わり種のキーボードを衝動買いしてしまうことがあるのだ。

今日(2/21)のTL Split Keyboard 16mm Rev1の組立

  1. ダイオードのリード加工(所要時間30分)

72本のダイオード(1N4148)をサンハヤト リードベンダー RB-5を使ってコの字型に曲げる。この道具を使わなくてもできるけど、仕上がりがきれいだし、とても楽ができる。

f:id:Yumeo:20210221102959j:plain

*1:市販品では「エスリル ニューキーボード − NISSE」がある。完成品以外に自分で作れるキットもある